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シェフがめぐる 地中海 豊かなる食の旅
4 ケルキラ ギリシャ伝統の野菜料理
レストランの経営や多くの著書で知られるイギリスの有名シェフ、リック・スタイン。彼が船と車の一人旅で地中海に面した様々な地域を巡り、バラエティ豊かな食文化とそれを支える人々の姿を紹介するシリーズ。第4夜の舞台となるのはギリシャのケルキラ島。コルフ島の名前でも知られる美しい島だ。オリーブの木に囲まれた旧家の庭で味わうグリークサラダとフェタチーズのランチや、他では見られない野草を使ったサラダ、アーティチョークを使った料理など、野菜料理が目立つギリシャだが、もちろん肉や海の幸も美味しい。白身魚のグルーパーや、ウサギの肉を使った濃厚なシチュー、スティファドも登場。「ニューヨークでは一つの料理に10から15の材料を使うが、地中海ならそれで5、6品は作れる」という言葉通り、素材を生かした料理が魅力的だ。今回もグルメ本には載っていない本場の味を紹介する。
イタリアのプーリアから、船で渡った先はギリシャのケルキラ島。ギリシャらしくオリーブの木と陽光の下、古い農家で伝統料理をいただく。トマト、キュウリ、タマネギなどから作るグリークサラダとヤギから作るフェタチーズといった定番料理とともに登場した、ニンニク、ジャガイモ、オリーブオイル、レモン果汁などをペーストにしたスコルダリアは、ギリシャでは一般的な料理で、ケルキラのものが一番と言われている。
次は「いい材料が5つあれば10品は作れる」と豪語するシェフの作るウサギのシチューと、ラム肉の煮込みを味わう。市場では自分で採った野草を売る女性に出会い、野草摘みを経験させてもらう。レストランでは食べられないサラダに感激するリック。人が流出し閑散となった村が、伝統的なケルキラ料理によって復興しつつある姿も目にする。最後は次の目的地、スペインのマヨルカ島に向かうが、観光客を相手に行った食のアンケートでは意外な結果が!?