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シェフがめぐる 地中海 豊かなる食の旅
5 マヨルカ/カタルーニャ 情熱のスペイン料理
レストランの経営や多くの著書で知られるイギリスの有名シェフ、リック・スタイン。彼が船と車の一人旅で地中海に面した様々な地域を巡り、バラエティ豊かな食文化とそれを支える人々の姿を紹介するシリーズ。第5夜の旅の舞台は、情熱の国・スペインのカタルーニャ地方とマヨルカ島。
パエリアの国らしく、米を使った料理や水田の風景も登場する。芸術の都バルセロナにある、ヨーロッパで最高ともいわれるボケリア市場は、食材の豊富さだけでなく、タパスと呼ばれるおつまみ料理を食べ歩けるのも魅力だ。
新鮮な海の幸を得るため、漁に挑戦するリックだが、果たしてうまくいくのか? 漁師の方々は、船上でボラを料理してふるまってくれる。肉や魚だけでなく、スイーツにも注目。祝い事には欠かせない、ふんわりとした甘いパン・エンサイマーダを作る職人技も見学する他、食にまつわる怖い伝説を持った古城も訪れる。
スペインのマヨルカ島に渡ったリック。曲がりくねった山道を延々と登り、ここでしか食べられない子羊のローストをいただく。なんと肉にビールをかけて作られているというが、お味の方はいかに?ソーセージにもさまざまな種類があるが、ソブレサーダは黒豚と唐辛子を使ったピリ辛味。リックはズッキーニ、インゲン豆と合わせて料理に使ってみる。スペイン料理ならではの米も登場。80年以上続く老舗の店で、イカとともに煮込んだ料理を食べる。ラードをたくさん使い、カボチャのジャムを入れたふんわりとした甘いパン、エンサイマーダも美味しい。
バルセロナのボケリア市場では、貝とエビの種類の豊富さに驚かされる。小品のおつまみ料理・タパスの食べ歩きも楽しめる場所だ。シーフードでは、手づかみ式の漁に挑戦させてくれた漁師の方々が船上で料理してくれたボラや、洗濯物のように干されたウナギが登場。リックは初めて見る水田と稲穂の風景にも感動する。