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シェフがめぐる 地中海 豊かなる食の旅
3 シチリア/プーリア 味わい豊かな野草たち
レストランの経営や多くの著書で知られるイギリスの有名シェフ、リック・スタイン。彼が船と車の一人旅で地中海に面した様々な地域を巡り、バラエティ豊かな食文化とそれを支える人々の姿を紹介するシリーズの第3夜。
今回はイタリア本土に上陸。大地の恵みを生かしたシンプルな料理を紹介する。まずはシチリア島・カターニアの市場を紹介。活気ある市場では色とりどりの海の幸が目にも美しい。そしてイタリア本土で最初に訪れるのは南のプーリア州。野草からシンプルな料理を編み出した女性、ペイシャンス・グレイのゆかりの地を訪れる。のどかな田園風景とアッピア街道を通って向かった農家を改装したホテルで、野生のアスパラガスなどの野草摘みを教わる他、トリュフ探しにも挑戦。雨が少なく牧畜が行えなかった土地で人々が生み出した、野草や豆を使った質素な料理の奥深さを伝える。
シチリア島で最後に紹介するのは、カターニアの市場。色とりどりの海の幸が並べられた店先は、絵画のようだ。リックは貝料理に夢中になるが、市場の親方に怒られてしまう一幕も。
やがて向かったイタリア本土・プーリア州では、シンプルな草の料理の本で知られる女性の家を訪ね、自然とともに生きる質素な暮らしに思いを馳せる。路上でたまたま見つけた新鮮なエンドウマメを使った料理にも挑戦。農家を改装したホテルではイースターの祝いの席に招待される。トマト、にんにく、オリーブオイルを使った羊料理がイタリアらしい。地元の人々に野生のアスパラガス探しも教えてもらう。ウニやトリュフなどの高級食材も、そら豆のピューレといったヘルシーなメニューも、ここではいたってシンプルな料理として楽しまれている。
しかし白い街並みが美しいオストゥーニで、順調だった旅にトラブルが発生する。なんとリックの愛車が盗まれてしまったのだ。果たしてリックは車を取り戻し、旅を続けることができるのか…?