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シェフがめぐる 地中海 豊かなる食の旅
2 サルデーニャ/シチリア 最高の魚料理
レストランの経営や多くの著書で知られるイギリスの有名シェフ、リック・スタイン。彼が船と車の一人旅で地中海に面した様々な地域を巡り、バラエティ豊かな食文化とそれを支える人々の姿を紹介するシリーズ。第2夜では、第1夜に引き続きイタリア領のサルデーニャ島と、シチリア島を旅する。
サルデーニャでは地中海らしく、様々な魚料理に出会う。ボラの卵を塩漬けにし乾燥させたカラスミ、エイ、ウナギなど、日本人にもなじみのある魚たちも、ここでは一味違った料理となる。シチリア島では知る人ぞ知るシーフードの隠れた名店も紹介。映画『ゴッドファーザー』の舞台でもあるコルレオーネの街では、スパゲティ工場を見学する。さまざまな民族や文化の影響を受けてきた島には、風土にも独特の魅力があふれている。アンチョビや、トマトのパスタなどイタリアらしい食べ物に加え、レモンから作る冷たく爽やかなデザート、グラニータも登場する。
リック・スタインの今回の旅は、イタリアのサルデーニャ島から始まる。まずは伝統的な手法を守るボラの養殖を見学。たくさんの野草でくるむ独特な方法で作られたボラを「世界レベル」と絶賛。ウナギの養殖場では、銀行家から転職して成功したエネルギッシュな経営者のクエリーノさんの話を聞き、ハーブを火にくべて燻したばかりの脂の乗ったウナギに舌鼓を打つ。
続いて向かったシチリア島は、地中海で一番大きな島。地元の人しか知らない穴場のレストランを紹介する。エビやシタビラメに加え、サメまでメニューに登場するバラエティの豊かさと気取らない雰囲気が楽しい。リック自身も、オリーブオイルとレモンから作る伝統的なソースと、メカジキの料理に挑戦。そして食事にはデザートも大事。レモンから作るシャーベット風のデザート、グラニータにも注目する。北アフリカでよく食べられるクスクス料理の発見は、シチリアの文化的な多様性を伝えてくれる。