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シェフがめぐる 地中海 豊かなる食の旅
1 コルシカ/サルデーニャ 地中海の山の幸
レストランの経営や多くの著書で知られるイギリスの有名シェフ、リック・スタイン。彼が船と車の一人旅で地中海に面した様々な地域を巡り、バラエティ豊かな食文化とそれを支える人々の姿を紹介する6回シリーズ。第1夜である今回は、フランス領のコルシカ島と、イタリア領のサルデーニャ島を旅する。
地中海といえばシーフードと思いきや、実は海の幸より山の幸が豊富な島もある。コルシカ島では特産のソーセージであるフィガデーリや、栗の粉を練った独特の食べ物ポレンダ、ヒツジのミルクから作られる伝統的なチーズを紹介するほか、地元出身の英雄ナポレオンゆかりの場所も訪れる。サルデーニャ島では名産の白ワインと共に、樫の木から作られるコルクについても話を聞く。地理的にもイメージにおいても近い印象の二つの島だが、食べ物からはそれぞれに違う個性が見えてくる。リック自らも、その土地ならではの食材を使ったシチューやスパゲッティ作りに挑戦する。
シェフのリック・スタインは愛車とともに、地中海に浮かぶコルシカ島に向かう。市場をチェックした後は、子ヤギとラム、トマトとイチジクのローストを味わう。要塞の町バスティアで子供たちに好きな食べ物をたずねると、人気があるのはフィガデーリ。ブタの内臓を使い、栗の木で燻したソーセージだ。栗の粉を練ったポレンダとともに祭の席でご馳走になる。
チーズ市と羊飼いの家も訪れ、ハーブを食べたヒツジのミルクからできるチーズ作りを見学。ナポレオンの出身地アジャクシオでは、イセエビを豪快に使ったパスタに出会う。
コルシカ島の南に浮かぶサルデーニャ島では、白ワイン、ヴェルメンティーノの元となるブドウ畑とともに、樫の木から作られるコルクの工場も訪ねる。できたて熱々のリコッタチーズや、薄いパリパリのパン、パーネ・カルサウの朝食に舌鼓を打つリック。観光客向けのホテルでは味わえない土地の味を田舎の家で楽しませる、新たなビジネスも紹介する。