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キャプテン・クックに挑戦!新エンデバー号の大航海
2 暗礁 グレートバリアリーフ~リザード島
キャプテン・クックのエンデバー号を復元し、18世紀の航海を再現するシリーズ第2夜では、オーストラリア北東部の危険なグレートバリアリーフを航海する。
座礁して船が浸水したキャプテン・クック一行は沈没と死を覚悟する。その時、ありとあらゆる積み荷を海に投棄して船を軽くし、夜の満潮で暗礁から脱出、クックタウンで7週間かけて船を修復した。当時のエンデバー号の植物学者は、このクックタウンで多彩な植物を採集していた。現代のエンデバー号の乗組員もこの地で同じ植物を採集する。当時は修復を終えた後に出航するも、グレートバリアリーフでの悪戦苦闘は続いた。それがいかに困難なものであったかを、現代のエンデバー号の乗組員は実感する。
エンデバー号が出航して6日。一行はオーストラリア北東部のグレートバリアリーフを縫うように進む。
1770年6月11日の夜、クックの船はエンデバーリーフに座礁して浸水。沈没を免れようと、銃、バラスト用の樽、油壷、傷んだ食糧など数10トンの積み荷を海に捨て、真夜中の満潮でなんとか脱出した。船体の損傷は約50キロ北のクックタウンで修復された。修復には7週間を要した。
乗組員の一人、植物学者のジョセフ・バンクスはその間、植物画家たちとともに毎日森を散策、熱帯多湿地域最北端のこの地で3000種を超す植物を採集した。また、狩猟もたしなむバンクスは、カンガルーに遭遇したときのことを日記に記している。
一方、今日の乗組員たちは、クックタウンで地元の食事にありつけるとあって大はしゃぎ。これも、原住民から食料を漁ったクック一行の流儀である。塩漬けの肉、お粥、堅パンで1週間凌いできた彼らにとって、オーストラリアのフィッシュ・アンド・チップスは最高のごちそうだ。
7週間後、クックのエンデバー号は再び出航する。しかし、船の状態は完全ではなく、グレートバリアリーフからの脱出に苦闘する。さらに1週間後、美しい砂漠の島、リザード島に到着。ここで、リーフからの出口を見つける。
今日のエンデバー号も、クックと同じ苦労を経験する。そのなかで、乗組員の一人、シェイン・カーが発病してしまう…。