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ストーリー

キャプテン・クックに挑戦!新エンデバー号の大航海
1 出航 ケアンズ~トリビュレーション岬

18世紀の探検航海者キャプテン・クックの船、エンデバー号。今週は、この船を現代に復元し、6週間をかけてケアンズからジャカルタまで航海を試みるシリーズを送る。可能な限り当時と同じ帆船航法で航海し、生活全般にわたっても当時を再現し、キャプテン・クックの足跡をたどる。キャプテン・クックの航海の再現映像と、現在のチャレンジの様子を織り交ぜて話は進んでいく。当時キャプテン・クックは南方大陸発見の密命を帯びて航海に乗り出していった。
第1夜では、いよいよ復元されたエンデバー号がオーストラリアのケアンズを出航する…。

今から200年余り前に冒険と発見の旅に密かに送り出された船、エンデバー号。その旅は、歴史の流れを変え、世界の様相を一変させることになった。海軍部隊指揮官ジェームズ・クックが船長を務め、将校、船員、海兵隊員、科学者、画家など約100人が乗り組んだ。彼らはイングランドを出航し、海図のない海を未知の大陸目指して進んでいった。
234年後の今日、エンデバー号を忠実に復元した船に乗り、21世紀の乗組員たちがクック船長の航跡を辿ろうとしている。18世紀の航法にできるかぎり従い、クック船長の航路に沿ってオーストラリアの海岸を北上し、インドネシアのジャカルタを横切るまでの約5600キロを6週間かけて航海する。キャプテン・クックの航海で最もエキサイティングかつ危険なこの区間を進むことで、今日の乗組員たちは18世紀の船乗りに備わっていた覚悟と忍耐を体験する。乗組員の大半は航海の経験者で、海軍に籍を置く者もいれば、女性もいる。また、18世紀の理解を深める目的で参加した歴史学者たちもいる。
物語はオーストラリア北東のケアンズ港から始まる。この時点では、乗組員はたった15人。全員、プロの船乗りだ。航海中の食事は、できるかぎりクック船長と同じにする。たとえば、ヤギの乳。卵のために鶏も載せている。1770年にクック船長が停泊したミッション・ベイでは、新たな乗組員が合流する。
番組では、今日と18世紀の2つのエンデバー号の冒険が進行していく。1768年夏、エンデバー号は天体観測のためにタヒチへ向かう準備を整え、デプトフォードに停泊していた。船には、出航するまで開封してはならないという内密の指示が書かれた封筒があった…。