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ストーリー

素晴らしい列車の旅:キューバ 革命を経て

著名人がガイド役となり、世界各地を列車で旅するシリーズ。今夜のガイド役は、イギリスの人気テレビ司会者、ニック・ハンコック。社会主義の国・キューバを訪れ、カストロたちの革命について、また現在の様子について伝える。

ニック・ハンコックの旅の出発点はキューバ民謡で有名なグアンタナモになるはずだったが、ハリケーンの影響でほぼ全便が運休。しかたなくオートバイを改造した三輪タクシーで、スペイン統治時代の古都サンティアゴ・デ・クーバに向かう。ニックはこのあとも列車の遅れや運休で苦労することになる。キューバの燃料不足・物不足は深刻なのである。
ゲバラ像がそびえる革命の聖地サンタクララは、ゲバラやカストロらが政府軍に最後の一撃を加えた土地。ニックはゲバラの銅像がそびえる広場で、賢いカストロは革命に倒れたゲバラのイメージを利用してきたと解説する。その後、近年のカストロの方針転換を示すリゾートにも立ち寄る。キューバはいまや観光に力を入れる国になっているのである。
旅を終えたニックは、「列車も時刻通りに走らせることができないカストロは独裁者っぽくない」と語り、「国民は非能率・物不足に不満を持ちつつも、革命には誇りを持っていると感じた」としめくくる。