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ストーリー

素晴らしい列車の旅:アフリカ ルーツを求めて

著名な俳優・作家・タレントなどがガイド役となり、世界各地を列車で旅するシリーズを。今夜の旅人は、映画「リーサル・ウェポン」シリーズのマータフ刑事役でおなじみの俳優、ダニー・グローバー。彼は、国連の親善大使としてアフリカの未来と歴史を探るため、そして自らのルーツを探るため、セネガルからマリまでの旅を引き受けた。

俳優のダニー・グローバーは、妻とともにフランス植民地時代のセネガルの首都サン・ルイから、ダカールへと向かう。まず最初に訪れたのが、ダカール近郊のゴレ島。ゴレ島はかつて「奴隷の島」と呼ばれ、ここからアフリカの若者たちがアメリカなどへ「輸送」されていった地である。迷路のような収容所や、彼らを船に送り込む際の戸口に立ち、ダニーはしばし絶句する。
ダカールでは、ユッスー・ンドゥールとアフリカ音楽の現状について意見を交わす。列車はさらに進み、アフリカの誇りとも言える古王国の栄えたマリへ。マリ王国の都と推定されるキタで、ダニーは伝統的な音楽集団グリオの歓迎を受け、古い文化の名残を味わう。ここから最後の目的地であるドゴン族の暮らす山地へ向かう。伝統を守るドゴン族の村では、村人から「故郷に戻った家族」としての歓待を受け、ダニーはアフリカ人としてのルーツを確信し、アフリカ文化の真髄に触れたと感じるのだった。