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ストーリー

素晴らしい列車の旅:メキシコ シェフが行く

著名人がガイド役となり、世界各地を列車で旅するシリーズ。今夜は、イギリスでテレビの料理番組を持つ有名シェフ、リック・スタインがメキシコを行く。彼は30年前にもメキシコを訪れたことがあり、今回はその青春の思い出をたどり、この国の変化を探る旅でもある。彼はシェフになる前は、鉄道で働いていたこともあり、列車には格別の思い入れを持つ。

イギリスの有名シェフ、リック・スタインは、出発点のロス・チモスからまずタラウマラ族の暮らす村へ。リックは彼らの昔ながらの暮らしを見せてもらうつもりだったが、交渉がまとまらず失望する。チワワではメキシコ革命時の義賊パンチョ・ビラの博物館を訪れ、大好きなメキシコの屋台の味タコスやブリトーを堪能。リックは「世界にはたくさんのファーストフードがあるが、メキシコが最高」と言う。
次に向かったのは西部劇ロケ地として名高いドゥランゴ。もともとカウボーイの街でもあり、男は皆カウボーイ姿である。斜陽の西部劇だが、映画の世話役チコは現在大きな企画が進行中だと語る。首都メキシコシティでは、アイルランド出身の画家フィルとメキシコの「何でもあり」の生活文化について語り合った後、メキシコ料理の専門家に「ワカモレ」ソースの作り方を伝授してもらう。エル・タヒンでは古代遺跡を見学し、今度は伝統儀式も見ることができた。最終目的地ベラクルスについたリックは、シェフとしての自分の原点である魚料理を食べ、旅をしめくくる。思えば30年前に訪れた時も、旅の最後の日は魚料理であった。