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野生のホッキョクグマに密着!―母と子の1年を追う― 2 夏
季節は初夏。ゴードン・ブキャナンとプロジェクトチームは、春に見つけたホッキョクグマの親子の追跡を再開するため、スバールバル諸島に戻ることにした。
春に取り付けた発信器付きの首輪を頼りに、ゴードンたちは母グマのライラ、そして2頭の子供ミキとルカを探し始める。親子を見つけると子供は1頭になっていた。ルカが死んでしまったのだ。ライラは残った1頭のミキを大切にしている様子だが、氷が少ない近年は子グマが生き残るのは厳しいと言われている。ライラ親子がいるのは南の方。暖冬の影響で氷が少ないため、ライラは狩りができず十分な食事もとれていない。
一方で北のホッキョクグマの生活はどうか。ゴードンたちは、北の方で暮らすエヴァとその子供を追うことにした。北にはまだ氷が多く残っていた。そのためか、エヴァ親子を含むたくさんのホッキョクグマが集まっていた。エヴァの子供はミキと比べても体が大きく元気な様子。エヴァ自身も、アザラシを捕まえてしっかり食事をしている。
南へ戻り、ライラ親子の様子を見に行くことにした一同。2頭はまだ元気に暮らしていた。雪の上でたわむれるライラとミキを見ながら、ゴードンは親子の絆の強さを語る。お互いを支え合っているからこそ、厳しい環境の中でも生きていけるのだ。翌日、強風により北から氷の塊が流されてきた。それが命綱となるようにと思っているところで、ライラを見失ってしまった。再び北へ向かうと、エヴァをはじめ相変わらず北には多くのクマが暮らしていた。一カ所にたくさんいるのは珍しいが、温暖化の進む今、将来は氷を求めて集まってくるのが当たり前になるのかもしれない。
ライラたちが心配になった一同は三度南へ向かう。すると情報のないなかで奇跡的に親子を発見。ライラはミキを守り、厳しい夏を生き抜いたのだ。そんな親子に対し、ゴードンは本当の家族のような絆を感じるようになっていた。