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野生のアメリカクロクマに密着! -母と子の1年を追う- 2 夏
これまで、野生の生態が謎に包まれてきたアメリカクロクマ。人間を襲う回数も多く、その凶暴さゆえ、近づくことは不可能ともいわれている。そんな野生のアメリカクロクマの生態を、クマ研究の第一人者リン・ロジャーズ博士と、動物カメラマンのゴードン・ブキャナンが、独自の手法により1年間をかけて至近距離から撮影した、全3回のドキュメンタリーシリーズ。
第2回は、繁殖期を迎えた母グマ・リリーと、置き去りにされてしまった子グマ・ホープの、それぞれの短い夏を追いかける。荒々しいオスのクマにも密着し、これまであまり知られることのなかった繁殖期のクマの様子に迫る。
アメリカ北部・ミネソタ州ノースウッズの森に、短い夏がやってきた。再びリリー親子のもとを訪れたゴードンとロジャーズ博士は、リリーが子どものホープを置き去りにして出歩いていることを知る。大人のクマに繁殖期が訪れているのだ。そこでゴードンとロジャーズ博士は、お腹をすかせたホープを探し出し、その命を守るため、母親代わりを務めることにした。
その一方で、ゴードンとロジャーズ博士は、リリーの伯母ジュリエットと、その子どもたちにも密着する。母親としてのジュリエットの行動を観察することで、リリーがホープへの興味を失った理由を知るためだ。
3頭の子グマを危険から守り、食べ物を与えるジュリエット。母親から離れてしまったホープは、厳しい自然の中で無事に生きていくことができるのだろうか。
ホープを見守るゴードンとロジャーズ博士だが、行動範囲の広いクマを追いかけるのは重労働。また、クマとコミュニケーションをとる過程には、常に危険も伴う。それでも、自然界で生きるクマに、人間が手を差しのべるという決断をした2人はやがて、ホープを見守ることは、クマの生態を知るために貴重な行動であると確信していく。繁殖期を迎えた大人のクマの社会、そして、その影でたくましく成長していく健気な子グマの姿を通じて、知られざるクマの世界を内側から描く。