BBC地球伝説

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ストーリー

NASA・宇宙への挑戦
Episode3 スペースシャトル時代

1958年7月、宇宙探索と科学発見の未来を切り開く組織として政府によって創設されたアメリカ航空宇宙局、NASAの歴史と、これまでの宇宙への挑戦を、全4回で紹介するシリーズ。第三夜は、成功の影につきまとう悲劇。
人類初の月面着陸という華々しい成功を収めたアポロ11号。ところがその後のアポロ13号は、酸素タンクが爆発するという、極めて深刻な事故に遭遇する。宇宙飛行士たちは、この究極の事態を冷静な判断で乗り越え、無事に地球に帰還する。しかし、この事故は後に起こるさらなる悲劇の序章にすぎなかった。スペースシャトル時代を迎えたNASAは、その6回目のチャレンジャー号の飛行において、7名の乗組員全員を爆発事故で失うという悲劇的な事故に直面。それによりすべての宇宙飛行計画は中止され、NASAの未来を疑問視する声も上がることになる。
やがてスペースシャトルは見事に復活し、15年にわたり数々のミッションを成功させるのだが、悲劇が再び襲い掛かる…。

人類初の月面着陸という成功を収めたアポロ11号。誰もが月への宇宙飛行は安全だと信じたその時に事故が起きた。月に向かっていたアポロ13号で、電線の火花によって酸素タンクが爆発。船員たちは、この究極の事態を冷静な判断で乗り越え、無事に地球に戻ることができた。しかし、この事故は後に起こるさらなる悲劇の序章にすぎなかった。
それから時を経て、NASAは新しいロケット技術、スペースシャトル時代を迎えていた。低コストで再利用可能な大型宇宙船、それは空軍のパイロットのように厳しい訓練を受けなくても、誰もが宇宙飛行士になれる時代の到来だった。
そこで、NASAは一般の教師に訓練を施し、宇宙から授業をさせる計画を立てた。全国から選ばれたのは、女性教師のクリスタ・マコーリフだった。しかし、彼女を乗せたスペースシャトル・チャレンジャー号は、彼女の両親と教え子たちの見守る中、宇宙へと打ち上げられる途中で爆発。それは全米をはじめ世界中が目撃した悲劇だった。7名の乗組員全員を失うという、NASA、そして宇宙開発史上最悪の事故となった。
この事故の後、すべての宇宙飛行計画が一時中断を余儀なくされる。NASAは長年にわたり原因究明と改善に尽力し、そして見事にスペースシャトルを復活させる。その後15年の間、数多くのミッションを成功させるが、後に起きたコロンビア号の衝撃的な空中分解事故は、スペースシャトルの時代の終えんさえ予感させる出来事となった。