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プラネット・ツアー
―地球が文明を作った― 5 地球の未来
私たちの暮らす地球は、想像をはるかに超えた力に満ちている。人類の歴史に影響を与えたこの偉大な力を、迫力ある映像とともに検証するシリーズ。最終回のテーマは"人類"。これまでとは逆の視点から、"人類が地球に与えた影響"をたどる。
人類が地球に与えた影響というと、マイナス面を思い浮かべる人も多いだろう。だが、必ずしもそうとは限らない。人間による活動が新たな氷河期の到来を阻止しているという説もある。しかし、はるか昔から私たちは自然環境や天然資源を利用しながら、文明を築いてきた。人類が地球という惑星に計り知れないインパクトを与えていることは紛れもない事実だ。そして今、私たちは自らが地球に及ぼす影響をコントロールできずにいる。その代表例が地球温暖化だ。このまま気候が変化し続ければ、地球の将来はどうなるのだろうか、その答えを太古の歴史から探っていく。
地球に対して大きな力を持つ私たち。その力をどう使うかは私たち自身に委ねられている。
最終回では、これまでとは逆の視点から"人類が地球に与えた影響"を探る。
2006年、インドネシアで地下から高温の泥が噴出し、広大な地域をのみ込んだ。これは自然災害ではなく、人間による行為が原因とされている。私たち人類は想像を超える大きなインパクトを地球に及ぼしているのだ。
しかし、人間が地球に与えたのは悪影響ばかりではない。過去に繰り返されてきた氷河期が、いま再び始まらないのはなぜか。ロッキー山脈の地形から、氷河期と人類に関わる興味深い謎を解き明かす。
一方、人類は大昔から自然の恵みを生かして進化を遂げてきた。しかし、天然資源を利用して繁栄を築く反面、海にプラスチックを廃棄し、大地を切り崩し、ダムで川をせき止めて地球のありのままの姿を変えた。世界各地の事例からは、人間が地球にもたらした変化の大きさが分かる。
人間が地球に与えた変化の中で、最も重大なものが地球温暖化だ。このまま化石燃料を浪費し続け、大気中の温室効果ガスが増加すれば、将来はどうなるのだろうか。その答えが5500万年前の地球にある。海底から大量のメタンガスが放出し、急激な温暖化を招いたのだ。それは生命にどんな影響をもたらしたのか。地球の歴史から教訓を学ぶ。