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密着!知られざる 野生のサルたち
ゴリラ~群れの厳しさ
著名な霊長類学者シャーロット・ウーレンブロックが、人間に最も近い4種類の霊長類を至近距離から観察し、その生態を解き明かしていくシリーズ。今回は、ウガンダのブウィンディ原生林へマウンテンゴリラを探しに行く。
調査の対象はカイヤグリログループ。初日は密林と豪雨に行く手を阻まれ、追跡を断念した一行だったが、翌日にはフンを頼りに群れを追跡して対面を果たす。
群れは全部で17頭。ボスであるシルバーバックのルチーナを筆頭に、幼い子供たち、メスが登場。続いてブラックバックのマレンボとビエザも姿を表す。彼らは、オス同士が権力をめぐって水面下でせめぎあう一方、一家仲良くグルーミングもするなど、様々な表情を見せる。
観察最終日、別集団のオスとのにらみ合いを制したルチーナは、撮影チームのすぐ脇を悠々と通り過ぎてゆく。それはボスの威厳を誇示すると同時に、人間を受け入れた瞬間でもあった。
ウガンダ奥地のブウィンディ原生林に分け入り、絶滅の危機にひんするマウンテンゴリラを探す。
調査初日、カイヤグリログループを探して森へ入った一行は、運よく群れのボスであるシルバーバックのルチーナに遭遇する。しかし、密林と激しい雨に行く手をはばまれ追跡を断念。
翌日、一行はゴリラのフンを頼りにねぐらへたどり着く。フンは体格やエサ、ホルモンバランスなども分かる貴重な研究資料となる。そして、ついに迎えた対面の時。ルチーナに続き、子供たちが姿を現す。少し離れてブラックバックと呼ばれる若いオスのマレンボとビエザもいた。メス6頭を含め、全17頭の群れである。
別の日、木の上でくつろぐ一家を観察していたシャーロットは、ビエザがティンダと交尾をした事実を知る。通常、交尾ができるのは群れのボスのみ。マウンテンゴリラのオスは、成長して群れを離れる者と、居座ってボスの座を狙う者がいるという。ビエザの思惑が見え隠れする。その後、一家は食事やグルーミングを開始。大食漢のゴリラはひたすら食べ続ける。その合間にグルーミングをして家族のきずなを深めることも忘れない。
調査最終日、カイヤグリログループに別の群れのオスが接近するが、ルチーナはこれを見事追い払う。彼はひとしきり腹を満たすと、家族を引き連れて撮影チームのすぐ脇を悠々と通り過ぎて行く。それはボスの威厳を見せつけたと同時に、人間を受け入れた瞬間でもあった。