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密着!知られざる 野生のサルたち
オランウータン~野生への道
著名な霊長類学者シャーロット・ウーレンブロックが、人間に最も近い4種類の霊長類を至近距離から観察し、その生態を解き明かしていくシリーズ。今回はボルネオにオランウータンを訪ねる。
人間の経済活動に伴い森が急速に失われ、絶滅の危機にひんするオランウータン。彼らの未来は、人間が保護した孤児たちを野生に戻せるか否かにかかっていた。
人間に生きる知恵を学びながら試験的に森で暮らす3匹の孤児のうち、シャーロットはメスのスザンナを追って森に入る。途中、自らもエサ探しに挑戦したり、木の上の巣に登ったりする。
次に彼女は野生のオランウータンを探しに行く。道中では若いメスに出会い、森では堂々たる風格のオスと奇跡的に遭遇する。
野生のオランウータンの賢さとたくましさを実感したシャーロットは、外界で生き抜く知恵を持たない保護センターの孤児たちの姿に危機感を強める。果たして孤児たちは野生に返り、種の救世主となることができるだろうか。
今回はボルネオの密林にオランウータンを訪ねる。オランウータンの巣は高い木の上にあり、シャーロットはヘリコプターに乗り込み観察を試みるが、眼下に見えたのは広大なパームヤシ農園だった。農園の拡大に伴い森が急速に失われ、既にオランウータンの90%は地上から姿を消したという。彼らの未来は、人間が保護した孤児たちを野生に戻せるか否かにかかっていた。
次にシャーロットは、種の運命を担うべく、保護センターから試験的に森へ移された3匹の孤児に会いに行く。そこでは人間が母親代わりとなって、彼らに食料の探し方や巣の作り方など、森で生き抜くすべを教えていた。人間に依存的な2匹のオス、トビーとブロックとは対照的に、メスのスザンナは自立の道を歩み始めていた。スザンナを追って森に入ったシャーロットは、自らもエサ探しに挑戦、スザンナの作った巣に登る。
続いて野生のオランウータンを探しに行く。キナバタンガン川沿いの捜索は空振りに終わったが、陸路では若いメスに出会い、キャンプ地では早朝の森に響き渡るオスの声を聞き、森の中でその声の主と思われる立派なオスと奇跡的に遭遇する。その後、「セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター」を訪れたシャーロットは、人間から漫然とエサをもらう孤児たちを見て、外界で生き抜く知恵を授ける必要性を実感する。
果たして彼らは森へ返り、種の救世主となることができるだろうか。