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世界・七つの海の物語 ~神秘の生き物たち~
6 氷の王国・北極海
世界の名だたる七つの海を、探検家、海洋学者など4人の海のエキスパートが探検するシリーズ。チームは海と生命の謎、そしてその素晴らしさに迫ると同時に、彼らと人間社会との関わりについても探求していく。今夜は、氷に包まれた北極海で起こっている変化と、そこに生きる生物たちを追う。
温暖化の影響により、氷の減少が深刻な北極海。これまで衛星による監視に頼りがちだった場所の氷の下にも実際に潜り、減少の過程を解き明かす。
大きなホッキョクグマの発見に成功するが、氷の下に生きるプランクトンなどの小さな生き物たちも興味深く、氷に閉ざされた地にも自然と命のサイクルがあることを語りかけてくる。大きな丸い頭と、微笑んだような顔、純白の体がかわいらしいシロイルカの群れにも出会う。また、北極海にもカラフルなサンゴや海草の森が茂る場所があるのを発見。大きな体と長い牙が立派なセイウチの群れにそっと近づいて、頭数のカウントも試みる。
チームは北極の氷に覆われた海に向かう。氷は太陽光を反射して地球を冷ましてくれる存在だが、温暖化の進行でそれが減少しつつある。一刻も早い調査が必要な場所だ。海に浮かぶ巨大な氷の下に潜ってその構造を調べ、形成され、また溶けていくサイクルの秘密に触れる。氷の上を歩くホッキョクグマも目撃するが、生態系を支えている、極寒の水中に適応した小さな生き物たちも観察する。
また、人間と北極海の重要な接点となった捕鯨の歴史も振り返り、かつて捕鯨の対象だったシロイルカを捜しに行く。道中ではアザラシに出会い、シロイルカも30頭ほどを間近で観察。
氷の海も不毛な場所ばかりではない。氷河が作る入り組んだ地形、フィヨルドの浅瀬では海流の影響がサンゴや海草が広がる豊かな海を生み出しているのを見る。最後は100頭近いセイウチの群れにも接近。彼らが温暖化からプラスの影響を受けている事実も明らかになる。