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世界・七つの海の物語 ~神秘の生き物たち~
4 生命の宝庫・コルテス海
世界の名だたる七つの海を、探検家、海洋学者など4人の海のエキスパートが探検するシリーズ。チームは海と生命の謎、そしてその素晴らしさに迫ると同時に、彼らと人間社会との関わりについても探求していく。
今回訪れるのは、太平洋の東の端、メキシコに面したコルテス海。クジラやイルカをはじめ、生き物の種類の豊富さでは世界有数の美しい海だ。アシカの繁殖地では海に潜り、たくさんのアシカが地上とは打って変わった機敏さで泳ぎ回るのを目にする。また、海の底の大陸分裂の現場では地下から熱水が吹き出るポイントを発見。その熱で、ゆで卵作りに挑戦する。夜の海では、不思議な光を放つ大きなイカの群れに出会う。興味深いのは生き物ばかりではない。沈没船は過去の移民たちの苦闘を語りかけてくる。最後は巨大なマッコウクジラの群れを間近で観察する。クジラが吹き出す息を採取するラジコン・ヘリコプター作戦の結果は?
太平洋の東の端、メキシコ本土とバハ・カリフォルニア半島に挟まれた細長い海はコルテス海と呼ばれている。生き物の種類の豊富さで有名なこの海も、人間の影響で変わりつつある。食糧不足に悩んでいるはずのアシカが、ある島でのみ数を増やしている。その謎に迫る。
海底で地殻が動いている証拠である熱水の吹き出す場所を発見する。また、生態系のバランスの変化は様々な形で現れるが、アメリカオオアカイカの大発生もその一つ。夜間のダイビングでは、なんと彼らが光る姿を目にすることに。
コルテス海と共に生きる人間の営みも観察対象。かつて外国からの労働者を運ぶのに使われていた沈没船や、自然のバランスを壊さない地元の人々の漁のスタイルにも注目する。
食物連鎖の上位の存在としてマッコウクジラを捜しに行った一行は予想以上のクジラの群れに遭遇。健康状態を調査するため、吹き出す息の採取にラジコン・ヘリコプターも駆使される。