BBC地球伝説

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ストーリー

世界・七つの海の物語 ~神秘の生き物たち~
3 地球の息吹・南極海

世界の名だたる七つの海を、探検家、海洋学者など4人の海のエキスパートが探検するシリーズ。
チームは海と生命の謎、そしてその素晴らしさに迫ると同時に、彼らと人間社会との関わりについても探求していく。
第3夜となる今回は、南極大陸を取り囲む南極海への旅。ここは今、温暖化の影響を最も強く受けている場所と言われている。チームはタスマニア島沖を中心に海と生き物を調査。まず、高さ数十メートルに及ぶ巨大な海草、ジャイアントケルプの減少の理由に迫る。ケルプの森は生き物たちの大事なすみか。色鮮やかで可愛らしい、まさに神秘の生き物"ウィーディーシードラゴン"に出会う。
水中の洞窟(どうくつ)では古代生物の化石を発見。そこから海と大地の変動の歴史を読み取ることができる。土の成分によって赤く染まった海ではサンゴやサメの卵などを発見。大型のタコや優雅に泳ぐオットセイの姿も印象深い。生態系を守るため、ケルプの天敵であるウニを食べるエビの放流にも参加する。

 南極大陸を取り囲む海、南極海。この地球温暖化の最前線では、かつては海を覆いつくした巨大な海草ジャイアントケルプの減少が深刻だ。潜った一行は色鮮やかな魚に出会うと共に、ケルプには痛手となる水温の上昇を確認。水中の洞窟(どうくつ)への潜入では、洗濯機の中にいるような強い水流に出くわすが、そこでタスマニア島と南極大陸がかつて一つだったことを示す化石を発見する。
タスマニアの手付かずの姿を残した自然を求め、チームは二手に分かれる。一方はサンクン・バレーと呼ばれる赤い海に潜入。ここは通常なら深海でしか見られないサンゴが、浅い所で見ることができるのだ。もう一方のチームは、大きなタコが打ち上げられる浜に向かい、その謎を解き明かす。チームの一人、海洋学のエキスパート・トゥーニは、「イルカやクジラの心配だけでなく、生態系全体を考えなければならない」と訴え、ケルプを保護するべく、その天敵であるウニを食べてくれるエビの放流に参加する。