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ストーリー

スパイカメラが見た!
野生のトラ一家に密着 3 自立

トラはヒョウなどに比べ母親と一緒に暮らす期間が長い。早いオスでも20ヵ月、メスの場合は2年近くも行動を共にする。学ばなければいけないことがたくさんあるのだ。その中でも重要なことが狩り。自立するには自分で獲物を仕留められるようになる必要がある。何度も失敗する子供たち。しかし着実に狩りの腕を上げつつあった。彼らはジャングルで生き延びることができるのか…?

4頭は生後15ヵ月となった。母親がケガをしているため、自分たちで狩りをするが、なかなかうまくいかない。母親が動けない間、4頭は身を守るため常に行動を共にする。
時が経ち母親の傷が癒えると、親子は連れ立って狩りをするようになる。母親の狩りの様子を見ることで、子供たちはその技術を学ぶ。
そして生後20ヵ月。4頭は行動を別にすることが多くなった。別れの時が近づいているようだ。しかし自立するには自分でエサを取れるようにならなければならない。
カメラは、子供たちが何度も狩りに失敗する様子を収める。しかし、ついに大きい方のメスが子ジカを仕留めることに成功! 4頭ともそれぞれに狩りの腕を上げていく。
再び雨季。子供たちは2歳になった。縄張りを探し保護区を出ているかもしれない。撮影班は、子供たちを捜しジャングルへ入る。驚いたことに全員が保護区内に縄張りを持っていた。保護区内は獲物が豊富で、農民や密漁者に狙われる危険が少ないため、4頭とも奇跡的に生き延びることができたのだ。
さらにログカムがうれしい映像を収めていた。4頭の子供のトラ。 新しい命が生まれていた!