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驚くべき動物たち
ヒョウ・ライオン・タカ -最強のハンター
最強のハンターとして君臨する、大型のネコ科動物や、ワシ、タカなどの猛きん類。その強さの秘密に迫る。
まずは大型のネコ科動物。彼らの狩りは忍び寄り、捕獲し、殺すという3つの段階に分けられる。忍び寄るのはヒョウの得意分野だ。ツメを引っ込め足音が出ないようにしてそっと獲物に近づく。相手を捕らえるのが得意なのはユキヒョウ。岩場に住む彼らは足と胸の筋肉が発達しているため、素早く動くことができるのだ。獲物の息の根を止めることに関しては、ジャガーの右に出る者はいない。かみつく強さが強く、硬い生き物も仕留めることができる。そしてヒゲを使い、敵の正確な位置を感じ取って、一撃で死に至らしめる。
大型のネコ科動物は優れた消化機能を持っており、捕らえた獲物から効率よく栄養を吸収することができる。ライオンは群れで狩りをするため、スイギュウやゾウといった大きな相手でも倒すことができる。その理由は発達した前頭葉。コミュニケーション能力の高い彼らだけが仲間と協力しながら狩りをすることができるのだ。
猛きん類は、力の強さ、俊敏性、スピードにおいて、他の鳥類と比べて、群を抜いている。力の強さはツメに秘密があり、一度捕らえるとしっかりと固定され、重いものでも筋力をそれほど使わず運ぶことができる。ワシは羽と骨が軽く、大きな翼の割に体重が軽いため推進力があり、重い物も運べる。俊敏性を持つのはオオタカだ。翼が短いが、それを補う長い尾によって、木の間をすり抜けることができる。彼らは体が動いても顔や目の位置は変わらず、そのため狭い森の中でも獲物を見失うことがない。スピードはハヤブサが一番だ。翼の形は無駄がなく、急降下する時には空気抵抗を抑える工夫をする。
力やスピードだけでなくそれを支える進化した体の構造によって、最強のハンターとなった動物たちの生態を追う。