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エイプマン 最終回 現生人類の時代へ
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人間の起源を探るシリーズ最終章は、我々現生人類の祖先をたどっていく。第一線で活躍する研究者たちが、遺跡の採掘現場や出土した骨について分かりやすく解説。ネアンデルタール人と現生人類の違いといった基本的なことも親切に説明するなど、普段考古学になじみのない人にも興味を感じられるよう配慮されている。また随所に古代人のイメージ映像や、アフリカを思わせる音楽などを配し、神秘的な考古学の世界を引き立て、我々現生人類が生き残った謎を解き明かす。
我々現生人類(新人)の祖先たちは、アフリカで生まれ、やがて北上を始めた。彼らの一部はヨーロッパにたどり着き、次第に繁栄していった。しかし先住のネアンデルタール人(旧人)は衰退の一途をたどり、絶滅したと言われている。
ネアンデルタール人から現生人類への移行のいきさつは謎に包まれており、人類史最大のミッシング・リンクである。頑健な肉体を持っていたネアンデルタール人はなぜ、そしてどこへ消えていったのだろうか? 現生人類はなぜ生き残ったのか? また、両者をつなぐものは何だったのだろうか・・・?
近年、この謎に迫る画期的な発見があった。ポルトガルで幼児の化石が発見され、その骨にネアンデルタール人と現生人類、双方の特徴が見られたのである。このことは、現生人類がネアンデルタール人を淘汰(とうた)した、という従来の理論に一石を投じ、両者の間に交配があったことを示唆した。番組では研究者たちの活動を通し、採掘現場や標本等からこのミッシング・リンクに迫っていく