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ストーリー

エイプマン 第5回 アフリカからの出発

アフリカの洞窟で出土した頭蓋骨の化石は、人類の祖先はネアンデルタール人であるというそれまでの常識を覆すものであった。裏づけとなる分析が続き、現生人類の祖先は10万年前アフリカが起源であることが明らかになってくる。彼らは道具で魚を釣り、火を焚いて調理し、自らを装飾するなど創造的行為を行う近代人であった。ではなぜ、彼らはアフリカを離れ、長い年月をかけて世界の隅々にまでたどり着く旅に出たのか。何が彼らをそうさせたのだろうか…?

現生人類、ホモ・サピエンスはいつ、どこで生まれたのだろうか? 以前は、人類の起源は4万年前のヨーロッパもしくはアジアという「多地域進化説」が優勢で、もう一つの説、10万年前にアフリカに出現した人類が他の原人を駆逐しながら世界に広がったという「出アフリカ説」を唱えるものは少なかった。
番組では、この「出アフリカ説」が支持を得てゆく過程をたどる。主な提唱者であるロンドン自然史博物館のストリンガー氏を始め、研究の第一人者が研究や発掘の現場から語りかけ、その道のりをなぞっていく。