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ルネサンスの真実 肉体と魂
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ルネサンスの全貌を追って、ヨーロッパの各地を訪ねるシリーズ。
芸術の分野で数々の傑作が誕生し、現代科学の礎となったルネサンス。何よりも革命的だったのは「自己」の発見であり、芸術家たちは神の姿よりも、等身大の人間の肉体と魂を描くことに心血を注いだ。
古代ギリシャ・ローマの芸術や哲学の復興運動として始まったルネサンスは、美術や建築の傑作を次々と生み出し、現代科学の基礎を築き、空間と時間という概念を追究し、大航海の末にアメリカ大陸の「発見」へとつながった。しかし何よりも革命的だったのは、「自己」の発見であった。ルネサンス人は、人間の顔、体、そしてこの世にたった一人しかいない「自分」という意識に目覚めた最初の人間だったのである。ルネサンスの芸術家たちは、個人の肉体と魂をどう描いたのか?
フィレンツェ、ピサ、ベネチア、パドバ、シエナのイタリア各地、また北方ルネサンスの中心地ブリュージュを訪ね、彫刻家ドナテーロの「洗礼者ヨハネ像」、ピサーノ親子の彫刻、ジョットのフレスコ画、ドゥッチョの祭壇画、ヴァン・デル・ウェイデンの油彩画など、ルネサンス美術の至宝を独自の視点から紹介する。