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ストーリー

古代テクノロジーを解明せよ:バイキングの航海術

今からおよそ1000年前、バイキングと呼ばれていた北欧の人々は、簡素な船と太陽を利用したコンパスだけに頼り大海原を航海していた。彼らの優れた航海技術を解明するため、今回一組のクルーが航海に出た。実際にバイキングが使っていた貨物船を復元した帆船に乗り、太陽コンパスを用いての航海は、まさにバイキングの時代そのもの。クルーたちは現代技術に頼らず、知恵を出し合い問題を解決していく。いったいバイキングが直面したであろう困難にどうやって立ち向かったのだろうか?
そして彼らの実験は成功するのだろうか…?

バイキングは、簡素な船と太陽を利用したコンパスだけで、ノルウェーを出発し、シェトランド諸島、アイスランド、グリーンランドを越え、遙か西のアメリカ大陸まで渡っていったという。そして航海の難所にあっては、船を陸に上げ引きずって運んだとも言われている。そのバイキングたちがどんな航海技術を持っていたのかは、ほとんど明らかになっていない。今回その謎を解明すべく、集まったクルーたちがバイキング式の航海、そして船の陸上移動という壮大な試みに挑戦する。
まず彼らは、バイキングが使っていた貨物船クナールを復元した帆船に乗り、ノルウェーのベルゲンから出航、北海を西へ進む。船の針路は太陽コンパスを用いて決め、海図すら用いないという1000年前さながらの航海だ。最初の目的地はバイキングもかつて停泊したというヘルノー島。無事到着し島に停泊するが、海が荒れクルーたちは出航延期を余儀なくされる。風にも恵まれず針路はどんどん南へそれ、シェトランド諸島への到着が危ぶまれる事態に陥る。しかしクルーたちは何とか問題を解決。風向きも変わり、船は無事目的地へ到着することができる。だが、彼らの挑戦はこれでは終わらない。9トンの船の陸上移動が本当に可能かどうか、実証してみせねばならないのだ。果たして彼らはこの実験に成功し、バイキングの謎を解明できるのだろうか?