百年名家~築100年の家を訪ねる旅~
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マッサンの故郷 広島・竹原 第2弾
~賴山陽ゆかりの学問の町巡り~
今回は広島県「竹原」の第2弾。竹原は製塩業や酒造業で栄えた豪商の町。前回は日本のウイスキー生みの親、"マッサン"こと竹鶴政孝の生家、竹鶴酒造を拝見しました。再び竹原を訪れた2人は、そんなマッサンを生み出したこの町の精神的な土壌を探ります。竹原は商家町であると同時に、江戸後期の歴史家であり儒学者としても有名な、賴山陽ゆかりの地でもあります。そこで今回紹介するのは、賴家のご家族が今もお住まいの住宅「春風館」。通常は非公開ですが、この番組のために初めてテレビ撮影が許されました。この屋敷を最初に造り上げたのは、賴山陽の叔父にあたる賴春風。現在の建物は幕末に再建されたもので、昭和63年に国の重要文化財に指定されています。春風は医者、儒学者、教育者、そして七人扶持の士分でもあったため、現存する春風館もその伝統を継承し、武家屋敷と町屋が同居する唯一無二の造りとなっています。中でも目を惹くのは奥座敷に鎮座する祠堂。祠堂は孔子を祀る祭壇のことで、日本に現存する民家の祠堂としては大変希少な存在です。そんな賴家の儒学は、竹原商家の旦那衆に大きな影響を与えます。やがてマッサンを輩出する"学問の竹原"をご紹介。
取材先情報
森川邸
広島県竹原市中央三丁目16-33 TEL:0846-22-8118
開館時間:午前 9時から午後5時
休館日:
木曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※座敷・茶室等の利用を希望される方は、森川邸までお問い合わせください。
入館料:
大人 300円 団体(20名以上)240円
18歳以下・75歳以上無料
賴惟清旧宅
広島県竹原市本町三丁目12-21
開館時間:午前 9時から午後5時
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:無料
※上記以外の情報については、公開出来ません。