百年名家~築100年の家を訪ねる旅~
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"東の京都"足利 第2弾 ~明治の重鎮ゆかりの「松村記念館」~
今回は栃木県足利市の第2弾。足利市は室町幕府を開いた足利一族、発祥の地です。そんな歴史ある足利市には名所旧跡が数多く遺され、"東の京都"とも呼ばれています。中でも最も注目すべき建物は、足利市を代表する近代和風建築「松村記念館」です。松村記念館は足利で生糸商を営んでいた大地主、4代目松村半兵衛が大正14年に建てた大邸宅。平成15年には主屋・内蔵・正門が国登録有形文化財に指定されました。現在もご家族が住居として使用しながら、一般公開やイベント・撮影スペースとしても活用されています。そんな松村記念館の館内には松村家に伝わる、江戸から昭和にかけての貴重な調度品の数々が展示されています。また、伊藤博文や板垣退助、東郷平八郎など、明治の重鎮達が訪れた際の扁額も飾られ、有力者であった松村家の歴史を垣間見ることができます。松村記念館は展示物だけでなく室内の設えも驚くほど豪華に仕上げられています。特に目を惹くのが2階の座敷にある「床の間」。床柱に使用された鉄刀木などの銘木もさることながら、付書院に施された「香図組子」は職人技が冴え渡る美しい意匠です。明治の重鎮達にゆかりある、豪商の大邸宅をご紹介します。
取材先情報
鑁阿寺
栃木県足利市家富町2220 TEL:0284-41-2627
入場料:寺の境内は、大日苑と呼ばれる都市公園です。入場料は無料です。
松村記念館(松村家住宅)
栃木県足利市大門通2380 TEL:0284-41-2646
開館日時:不定期になりますので、事前にご連絡下さい。
入館料:高校生以上:300円、小中学生:200円
※10名以上の団体様は20%割引
※上記以外の情報については、公開出来ません。