百年名家~築100年の家を訪ねる旅~

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バラの館「旧古河庭園」 ~"近代建築の父"が造った豪奢な洋館~

今回は、東京・北区にある「旧古河庭園」を訪ねます。古河庭園は、旧古河財閥の3代目、古河虎之助男爵の邸宅として造られました。およそ9300坪の広大な敷地の中に建つ豪奢な洋館は、煉瓦造の躯体に厚い安山岩をまとった重厚かつシックな外観で、ここを訪れる人々を今も魅了し続けています。周囲には美しい西洋式のバラ園が配され、洋館と庭園が織りなす華麗なる空間にたたずむと、ここが日本だという事を忘れてしまうほどです。大正6年に竣工した洋館を設計したのは、"日本近代建築の父"として知られるイギリス人建築家、ジョサイア・コンドル。鹿鳴館の設計者として知られるコンドルは、工部大学校(現・東京大学工学部建築学科)の教授として、辰野金吾や片山東熊ら創成期の日本人建築家を育成し、明治以後の日本建築界の基礎を築きました。彼が日本で造った作品は、震災や取り壊しなどで失われたものも多く、旧岩崎久彌邸や旧島津公爵邸などの現存する建物は、いずれも貴重な文化財となっています。その中で旧古河邸は、彼の晩年を代表する作品です。日本に人生を捧げたコンドルの、まさに集大成とも言える旧古河邸。今回は超豪華な接客空間を拝見します。

取材先情報

旧古河庭園

東京都北区西ヶ原1‐27‐39 TEL:03-3910-0394(旧古河庭園サービスセンター)
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)

旧古河邸

旧古河庭園内 TEL:03-3940-1566(見学についてのご案内)
※本館建物内を御自由に御覧いただくことはできません。
見学は、往復葉書による事前の申込みが原則です。往復はがきに見学希望日時、 氏名、住所、電話番号、参加人数をお書きのうえ、(公財)大谷美術館 宛てに お送りください。詳しくはお問い合わせください。
問い合わせ先 TEL:03-3910-8440 (公益財団法人 大谷美術館)

※上記以外の情報については、公開出来ません。