留さんのニッポン焼き物紀行
放送内容
日本を代表する陶芸家たち
今回は、日本各地の陶芸家の中から、清水焼、美濃焼、大樋焼、九谷焼の4人の陶芸家を選りすぐり、その作品の魅力に迫る特別編。さらに、テレビ朝日イベントスペースumuで今年1月に行われた、4人の陶芸家の作品を展示したイベントの模様も紹介!
京都・清水焼/澤村陶哉(さわむらとうさい)
1995年、三代陶哉を襲名。時代に流されず、かつ自己本位に走らない"用の美"を追及。繊細な絵付けが特徴の、その華麗な作品は、多くの人々を魅了している。
岐阜・美濃焼/加藤幸兵衛(かとうこうべい)
人間国宝・加藤卓男長男、七代幸兵衛。従来の美濃焼の技法に加え、独自の現代的な作風をはじめ、ペルシャ陶器の影響を受けたペルシャ三彩や、ラスター彩といった鮮やかな作品に挑戦。幅広い作品作りを展開。
石川・大樋焼/大樋長左衛門(おおひちょうざえもん)
1987年、十代大樋長左衛門を襲名。ろくろを一切使わず手でひねり、飴釉(あめゆう)を用いるのが特徴の大樋焼。その伝統を守りながらも、現代と融合させた作品を精力的に発表している。2011年には、文化勲章を受章。
石川・九谷焼/吉田美統(よしだみのり)
九谷伝統の色絵具をかけた素地を本焼きして地色とし、その上に二種類の金箔を文様に切り取ったものを載せて焼き付け、さらに仕上げとして全面に透明な釉薬をかけて焼き仕上げる。この一つ一つの工程において独自の研究をし、技術の洗練度を高めた。この「釉裏金彩」という技法の第一人者として、2001年、人間国宝に認定。同年、紫綬褒章を受章。