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2014年6月11日

「満身創痍の遊撃手(サムライ)」プロ野球選手・松井稼頭央(まつい かずお)

今年、39歳になる松井稼頭央。日本プロ野球史に残る瞬足遊撃手であり、メジャーリーグにも挑戦した現役プロ野球選手だ。
2004年、松井稼頭央は戦いの舞台をメジャーリーグに移す。「世界中から身体能力が優れた選手が集まってくる。それを僕は肌で感じてプレーしたかったんです。」しかし、打撃でも守備でも日本で活躍したような成績を出せない。しかも、持病の腰痛が再発。メジャー3年目には、トレードを言い渡された。「その時の悔しさが良かったのだと思う」。松井は日本プロ野球への復帰を決めた。WBC日本代表となり、東北楽天イーグルスの主将にもなった。「僕から野球を取ったら何も残らない。野球小僧なんですよ。」
ケガに苦しめられながらも、戦いを止めなかった松井稼頭央は今年39歳になる。ベテランと呼ばれる彼にはしかし、新たな目標があった。

松井稼頭央(まつい かずお)

PL学園高校時代は投手として活躍して、2年時に第64回選抜高等学校野球大会に出場。93年にドラフト3位で西武ライオンズに入団。入団後に強肩・俊足が評価されて内野手に転向して、スイッチヒッターとなる。3年目に遊撃手のレギュラーに定着して50盗塁を記録。翌年の97年には62盗塁を記録して盗塁王となり、98年、99年と3年連続で盗塁王に輝く。98年のオールスターでは、1試合4盗塁を記録してMVPを獲得した。2002年にはスイッチヒッターとしては史上初となるトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)を記録。
2004年にニューヨーク・メッツへFA移籍。2007年にはコロラド・ロッキーズでワールドシリーズに出場した。2009年に日米通算2000本安打を達成。2010年12月に東北楽天ゴールデンイーグルスに入団して7年ぶりとなる日本球界に復帰した。