ベストヒット USA

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【2010年11月23日】THE VERBS

プログレッシヴ・ロック界の重鎮達により奇跡的に結成されたスーパー・グループ"エイジア"。 オリジナル・メンバーは、ジョン・ウェットン(vo・b/ex.KING CRIMSON、ROXY MUSIC、URIAH HEEP、U.K.)、スティーヴ・ハウ(g/ex.YES、GTR、ABWH、TOMORROW)、カール・パーマー(ds/ex.EL)、ジェフリー・ダウンズ(key/ex.BUGGLES、YES)の名手4人。"3分半ポップソング"をキーワードに、キャッチーなメロディ+プログレッシヴ・ロックのエッセンスという特徴をソング・ライティングに存分に取り入れ、幾多もの名曲を書き上げる。この度、オリジナル・メンバーに戻って2作目となるニュー・アルバム『OMEGA』をリリースし、ベストヒットUSAにジョンとジェフの2人が登場!

「Heat of The Moment」

今回紹介するのは1982年のファースト・アルバム『ASIA(詠時感~時へのロマン)』(全米NO.1を9週キープ、全世界で1500万枚セールス。)に収録されたシングル「Heat Of the Moment」(全米4位)。

「I Believe」(2010/5/13 C.C. Lemon ホール LIVE)

前作から約2年ふり、現在発売中(4/21)の最新アルバム『OMEGA』の収録曲。


インタビュー

Q:暫くぶりに4人での再結成が実現したわけですが、昔と同じケミストリーは感じられましたか?

いや、それはない。昔と同じにはいかないだろ。でもアイデアには全員が賛成だったし、演奏は可能だと確信できた。とはいえ、"奇跡のジャム・セッション"なんてものは期待してなくて、このくらいの広さのホテルの一室に集まっていろいろと話し合ったんだ。2006年のことだったよ。そして基本的な部分で合意できたなら、再結成を実現させようという話になった。多くの人間はエイジアがどんな復活劇を見せるのか、展望に満ちた考えを抱いていたようだ。でも何よりも大切なのはアイデアそのもので、基本的な方向性が固まってさえいれば、あとは演奏するのみだった。だから全員の合意が取れた段階で、僕らはすぐにバンドが再始動するための曲作りをスタートさせたというわけだ。曲は今も書いているしね。

Q:ジェフはスティーヴ(・ハウ)の紹介でエイジアに参加したそうですが、初めてジョンに会った時のことは覚えていますか?

いや、ジョンとはマネージメント会社を通じてすでに知り合っていたよ。だからエイジアで活動する話が出る前から、ジョンとは面識があったんだ。エイジアを結成するに至った背景には、ごく自然の力が働いていた感じだったね。僕とスティーヴはイエスで一緒に活動した仲間だったし、ジョンもスティーヴと仕事をするようになり、それぞれがつながっている状況だったんだ。僕らが身を置いていた音楽の世界は、すごく狭かったからね。僕はカールとも以前からの知り合いだったし、当時のイギリスの音楽シーンは、ある意味"小さなファミリー"のような親密な関係が確立していたんだ。

Q:バンド結成から長い年月が経ちましたが、音楽的なアプローチやモチベーションに関して変化は感じていますか?

いや。
ほとんど変わってないね。
基本的には昔のままだ。僕ら2人に関して言えば、今でも曲を作ることに最高の喜びを見い出してる。だからこそ、今なお変わらずにこの仕事を続けているわけだ。ライヴ・パフォーマンスには、また違った次元の楽しみがあるけど、曲作りとレコーディングこそが僕にとっての本来の仕事だと感じている。その過程から得られる満足感は、35~40年前とまったく変わっていないよ。