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【2010年 1月5日】a-ha

1980年代アルバム「ハンティング・ハイ・アンド・ロー」からのシングル「テイク・オン・ミー」はイントロのフレーズやモートンの歌声、ミュージック・ビデオが印象的で全米1位を獲得した。
この曲からスターの仲間入り、1987年には映画「007 リビング・デイライツ」の主題歌を提供。人気は南米にも広がり1991年にブラジルで開催されたフェスティバル「ROCK IN RIO II」ではジョージ・マイケルやガンズ・アンド・ローゼズをしのぐ「19万5000人」という観客動員を記録しギネスブックにも掲載されました。
新曲「Foot of The Mountain」は2009年8月にベルリンで開催された世界陸上の公式テーマ曲となっています。2010年に行う世界ツアーを最後に解散を表明している彼ら。
実に9年ぶりに来日、インタビューに答えてくれました。

「Foot of The Mountain」

約4年ぶりの最新アルバム「Foot of The Mountain」のタイトル曲。
2009年8月にベルリンで開催された世界陸上の公式テーマ曲となった。


インタビュー

Q:この番組は20年以上続いていて、あなた方が80年代に「Take On Me」や「The Sun Always Shines OnT.V.」を世界中でヒットさせていた頃からオン・エアしています。ところで大スターになったあの当時、皆さんはどんな気持ちでいたのでしょう?

目の前の現実を理解するのが、かなり難しい感じだったよ。同じ質問をあの当時にも受けたことがあるけど、すべてはあっという間の出来事だったから、自分たちの気持ちをうまく説明できずに苦しんでいた。でも今振り返ると、本当に特別な瞬間だったと感じるよ。初来日の時に京都の街を歩いていると、僕らのことを知っている学生たちが500メートルほどの列になって後ろをついて来た。バンドとして世界的に成功したという現実に対し、精神的には理解して向き合う努力をしていた。でもあまりに急な展開だったので、ついて行くのに苦労したのは事実だ。ある段階までは自然に受け止められたけど、限度を越えると世界との関わり方もそれまでとはまったく変わってきた。あれから25年経った今、あの頃に経験した出来事や吸収した知識が、現在の僕らに意味のあることだったと思いたいね。でも自分たちが今とは違う状態になっていたらどうか、それは想像もつかない。「あの成功がなかったら、今どうなっていたと思うか?」と聞かれることがあるけれど、それは比較のしようがないから答えに苦しむよ。
今ある状態が僕らだ。
手短に言うと、そんな感じだ。長々と話したけど、そういうことさ。
これが僕らだよ。
至ってシンプルだ。
85年にバンドを始めた頃から、僕たち自身はずっと変わっていない。
初来日の時、事前に何の準備もせずにインタビューを朝の10時から夜の10時までこなした。それが僕らだ。