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【2009年4月14日】Q-TIP

90年代に A Tribe Called Questのフロントマンとしてのヒップ・ホップ・シーンの歴史を変えた一人であり、NASやMISSY ELLIOTなどをプロデュースし、プロデューサーとしての才能も認められている。ユニークな声とアイディア、センスの良さがヒップホップファンから絶大な人気を集めている。

「Move」

前作『Amplified』から9年ぶりのアルバム『THE RENAISSANCE』収録曲。ジャクソン5の「ダンシング・マシーン」のサンプリングを使用している。ビデオを担当したのはJay-Z, Nas, Snoop Dogg, The RootsなどのPVを作った売れっ子映像ディレクターRik Cordero。


インタビュー

Q:デビューして20年ですが、その間にあなたの中で最も変化したことは?

この20年を振り返ると… 多くのことが変化したね。体重が増えたし、俺も以前よりは賢くなった。学ぶことは、まだまだあるけどね。とにかくいろいろな事柄が、自分にとって非常に貴重なものになったことは確かだ。たとえば人間が経験する苦境は今も同じで、どこの出身であろうと一般の人々は以前と同じニーズや願いを持っている事実などだ。我々人間が求めているのは、尊敬の気持ち、人と通じ合うこと、家族、仕事、食べ物、服など、ごく基本的なものばかりだ。そういうことが、この20年の間に僕が学んだことだよ。

Q:デビュー当時は、ヒップホップ・カルチャーで現在のようなメジャーな位置を確保することを予想していましたか?

それはないね。なぜなら俺は、あまり結果というのは気にしないほうだからさ。むしろ自分がやっていることの過程に興味があるからね。だから結果がどうなろうと、それは飽くまで偶然がもたらした産物だと思ってる。気にかけているのは、美しいものを作るその過程のほうだ。時には醜いものが出来上がることもあるが、とにかく何か衝撃的でクリエイティヴなものを作りたいと常に考えているよ。