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【2009年 3月17日】JASON MRAZ

出演ゲスト
JASON MRAZ

ヴァージニア州メカニックスビルの出身、サンディエゴを拠点とする吟遊詩人JASON MRAZ。02年『WAITING FOR MY ROCKET TO COME』でデビュー。本国アメリカでゴールドディスクを獲得。
ソウル、ファンク、レゲエ、R&Bをベースに、洗練されたポップ・ソングを紡ぎ出す。HIP HOPの歌唱法を取り入れたラップ調の早口なヴォーカルはJASON MRAZの個性をより際立たせている。

「I'm Yours」

最新作『WE SING, WE DANCE, WE STEAL THINGS』からの1stシングル。08年5月に発売され超ロング・ヒットを記録中の「I'm Yours」は第51回グラミー賞「Song Of The Year」にノミネートされた。


インタビュー

小林 :ハワイを体感できる素晴らしいビデオだね。この曲は、息の長い作品になると思うよ。

MRAZ:ありがとう。そう願うね。

小林 :人の記憶は薄れ易いけど、この曲は20年後30年後も記憶に残っている作品だと思う。

MRAZ:それは最高の賛辞だよ。すごくうれしいね。この曲は5年前から歌っているんだけど…

小林 :そうなの?

MRAZ:書いたのは、かなり昔だ。

小林 :5年も前?

MRAZ:そうだよ。ライヴでも長いこと演奏していて、そのうちオーディエンスがこの曲を最も聴きたがっていることに気づいたんだ。
それで最新作に収録したら、ますます人気に火が点いた。
手元で暖めていたものが花開き、僕も演奏していて決して飽きることがない。
素晴らしい曲だよ。

小林 :20~30年経っても、皆が口ずさんでいるだろうから安心していいよ。

MRAZ:そう願いたい。

小林 :この曲は本当に素晴らしいけど、アルバムの他の曲はどんな感じ?
どの作品も、同じアプローチで書いたもの? それとも、曲ごとに違う書き方をした?

MRAZ:僕にとって曲作りはトレーニング同じで、頻繁にこなさないとダメなんだ。
時にはトピックを決めて、それに関してリサーチを重ねることあるし、
ギターを弾きながら考えているうちに、すべてが舞い下りて来てピッタリとはまるという場合もある。
「I'm Yours」はまさにそのケースで、ごく自然に出来上がった。
とにかく曲作りは日常的に重ねる練習のようなもので、弾いては書くの繰り返しだ。
その過程で仕上がった曲が大量になったら、そこから選んでアルバムを作るという流れだね。

小林 :さっきのビデオに登場するような生活を送っている一方、アーティストとしてスタジオにこもったり世界中を飛び回ったり、僕のような音楽関係者とも話をしなければならないよね。
そういう生活は、うまくバランスが取れていると思う?
田舎と都会、超多忙とのんびりした生活、みたいな感じだけど。

MRAZ:いいバランスだと思うよ。この生活スタイルは自分で選んだものだし、
これが自分に与えられた暮らしだと考えているからね。
そして僕は、それぞれの生活から異なることを学びたいと思っているんだ。
もし1ヶ月近く世界中を移動する生活が続いたら、そこから得るものは必ずある。
そしてバランスを取るために、もしかしたら今から1年後に1ヶ月の休暇を取って
1人で山にこもるかもしれない。とにかく、経験は多いほどいいと思うよ。

小林 :この世界で年齢を重ね成長している過程だけど、今は31歳だっけ?

そう、31歳だ。

小林 :この先、また違った音楽を聴かせてくれそうだね。

そう思うよ。

小林 :今回のグラミー賞では、ロバート・プラントが最優秀アルバム賞を受賞したよね。
でも70年代に彼がジミー・ペイジたちとやっていた音楽を振り返ると、
人間というのは成長を遂げて変化することを実感できる。
ロバートはまさに進化して今の音楽をやっている感じだし、君もきっとそうなると思うよ。

MRAZ:同感だね。ぜひ僕もそうなりたいと願ってる。

小林 :今日はありがとう。

MRAZ:こちらこそ、ありがとう。