辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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マンションで離れを楽しむ家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、東急世田谷線沿線にあるT邸。駅前には庶民的な商店街が立ち並び、懐かしい昭和の風景が今も残っています。
築37年の9階建てマンションに暮らすTさんご一家は、公務員のご主人と奥様と3歳になる長女の3人暮らしです。かつては職員寮に住んでいましたが、子ど もが大きくなるのを機に、以前から気に入っていた世田谷線沿いにこだわって探し、幸い希望通りの場所に出会いリモデルして住むことを決意しました。
T邸のテーマは「マンションに離れのある家」。施工会社のブルースタジオの担当者は既成のマンションの間取りにとらわれることなく、大胆な間取りを考えました。
玄関を入るとまず、まっすぐに延びる土間があります。土間を歩いていくと、離れにみたてた大きなクローゼット兼ロフト。ロフトは、3歳になるUちゃんの良 い遊び場としてカワイイ机やおままごとの道具が置いてあります。土間の突き当たりは、リビングと小上がりの気持ちのいい畳スペースです。そしてお風呂場と トイレと洗面所をひとつにしたサニタリー・スペースは、床に天然スレート石を使い、ガラスブロックによる間接照明などで明かり取りを工夫してあり、まるで 温泉宿のお風呂のような何とも楽しい空間になりました。Tさん夫妻は自分たちで考えた空間で是非とも子育てしたいと思っていたそうです。
理想のリモデルを果たしたTさん一家は今、「マンションで離れ感覚を楽しむ」という個性的な空間での暮らしを日々楽しんでいます。中でも「誰よりも、この離れのような空間を楽しんでいるのはやっぱりUちゃんなのかも」と話すご夫妻の笑顔がとても印象的でした。

ブルースタジオ
http://www.bluestudio.jp/