建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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旧札幌農学校演武場(時計台)

北海道における初期米国風木造2階建建築。1階は標本陳列室、講義室などがあり、2階は操練室、武器室があった。実際には雨天時の体操や卒業式、演説会場などに使用された。当時農学校教頭で土木・数学教師であったホイーラーが設計指導をした。2回の演武場はバルーンフレームという小屋組が見える。竣工当初、時計塔はなく、小さな鐘楼があったのみ。明治14年(1881)に米・ハワード社から取り寄せた大時計を取り付ける改造が行われた。明治39年(1906)現在地に移築。昭和42年(1967)に復原された。札幌時計台の名で親しまれている北海道の開拓使時代の代表的建築である。