建物遺産~重要文化財を訪ねて~
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旧盛岡高等農林学校 [現・岩手大学農学部付属農業教育資料館]
明治35年(1902)に、日本初の高等農林学校として設置され、その本館として明治45年(1912)5月起工、同年(大正元年)12月に竣工した。設計管理は、旧文部省の営繕組織の技手であった谷口鼎(たにぐちかなえ)が担当。青森ヒバを用いた木造2階建の洋風建築。当時、1階は校長室、事務室、会議室に、2階は大講堂として諸学校行事に使われていた。現在は「農業教育資料館」として、同窓生の寄付により改修され保存、使用されている。大正4年から大正9年の間、農学科本科生、研究生として在籍した「宮沢賢治」に関連した資料も展示されている。