建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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京都府庁旧本館

京都府庁旧本館

現在も使用されている官公庁舎の中で、最も古い建物。設計は、文部技師・久留正道の指導のもと、京都府技師・松室重光が担当。煉瓦造2階建地下1階、ルネサンス様式。平面は中庭をもつ口字型、正面に車寄、背面に議事堂を突出する。石造り風につくる優れた外観をもち、内部も充実した意匠をもつ。明治中期における日本人建築家による本格的な西洋建築であり、西洋建築建築様式習得の到達点を示す作品として重要。また、議事堂を一体化した府県庁舎建築の典型であり、その後の庁舎の定型、模範となったことでも歴史的意義が認められる。(公開:土日祝日休、年末年始休)