建物遺産~重要文化財を訪ねて~
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明治神宮 宝物殿
明治神宮宝物殿は、明治天皇ゆかりの御物を収蔵・展示するための施設として明治神宮造営局の大江新太郎が設計を行い、大正10年(1921)に竣工した。 展示施設の中倉を中心として各建物を左右対称に配置した構成で、中心建物を高床とし、校倉造(あぜくらづくり)や寝殿造(しんでんづくり)などを基調とした独特の和風意匠でまとめている。明治神宮宝物殿は、わが国の伝統的な建築様式を集成し、力強い造形表現を実現しており、高い価値が認められる。また、建物全体を鉄筋コンクリート造とした和風意匠の建築物ではわが国最初期のものであり、建築技術史上においても重要である。