ありがとう

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放送内容

「尾木直樹 ~挫折を救った母の言葉~」

教育評論家・尾木直樹。執筆・講演、教育相談そしてTVバラエティ番組の出演など、「尾木ママ」として人気を博し幅広く活躍を続けている。
「ありがとう」を伝えたい相手は尾木ママのママである母・静枝さんだ。6年前、2008年に89歳でこの世を去った。母の影響は絶大で尾木の人格形成に常に影響を与えてきたという。実は尾木は挫折続きの人生を送ってきた。「6回の落第と18回の挫折を乗り越えて63歳でママになったのよ❤」と本人は語る。息子の挫折を母・静枝さんは常に励まし様々な言葉を息子に投げかけ、前向きな姿勢を保てるようにしてくれた。母の言葉が今の自分の基礎つくってくれたと語る。
尾木の故郷は滋賀県・米原市。伊吹山のふもとに位置する大清水地区。すでに実家は取り壊されて、今は蔵だけが残っている。尾木はこの蔵から母の青春時代を知る貴重な思い出の品を見つけた。それは母・静枝が師範学校に通っていた頃の学生手帳。大正7年生まれの母。尾木は地元に暮らす親戚、輝雄さんと若かりし母の姿を語り合う。小学生の頃、小学生の時に言われた忘れられない母の言葉「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」一日一日を大切に過ごすことを教えてくれた母。尾木の第一の挫折、それは高校受験の失敗。さらに、高校1年生を2回繰り返す留年もした。さらに大学受験の失敗…その都度、母は尾木を責めることはせず、「直樹はなんでも2回かかるから」と声をかけた。そして、心に深く残る母の言葉がある。「辛い思いをいっぱいしてきたから、直樹はいい先生になれる」。故郷にある墓に今、父と共に眠る母・静枝に尾木ママは感謝のうたを捧げる。