熱中世代 大人のランキング

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2016年6月12日

熱中ゲスト

歌手 加藤登紀子

過去3回にわたって番組に出演し、名曲誕生秘話や歌手生活50周年の思い出を語った加藤登紀子さん。4回目となる今回は、加藤さんが新たに始めた“挑戦”に迫る。
その“挑戦”とは、“ピアフ物語”と題した全国コンサートツアー。フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフと、その親友で女優のマレーネ・ディートリヒを加藤さんひとりで演じ分け、歌い、二人の生きた時代を描くストーリーだ。
なぜいま加藤さんはピアフとディートリヒを取り上げたのか、二人の人生からどんなエネルギーを受け止めようとしているのか。“ピアフ物語”のコンサート映像をタップリと紹介しながら、加藤さんの熱い“思い”に迫る。

“ピアフ物語”に込めた想い・・・

パリから世界へ躍り出た劇的な成功の影で、いくつもの愛と別れ、非情”な運命と戦ったシャンソンの女王エディット・ピアフ。ドイツ出身で、その後アメリカに渡り大女優となったマレーネ・ディートリヒ。ディートリヒとピアフは深い親交を結び、ピアフが亡くなるまでディートリヒは精神的に彼女を支えた。二人に共通するのは、戦争という時代にありながら、華麗な恋に挑み、自由な愛にあふれた人生を生きたという点だ。
そんなピアフと加藤さんが“出会った”のは二十歳のころ。ピアフがわずか47歳で亡くなったとき、全世界が悲しみに暮れ人々が泣き崩れるニュース映像を見たことがきっかけだった。加藤さんはピアフに惚れ込み、ピアフの歌でシャンソンコンクールに出場。しかし審査委員長から浴びせられたのは厳しいひと言・・・「まだ子供のあなたには無理」
それからピアフは加藤さんにとって“つっかえ棒”のような存在となったという―

名曲「愛の讃歌」に秘められたストーリー

イヴ・モンタンなど数多くのスターと浮名を流し、2度の結婚をするなど自由奔放な愛に生きたとされるエディット・ピアフ。だがそんなピアフには「生涯で最も愛した男」がいた。その男とはプロボクサーで元世界チャンピオンのマルセル・セルダン。二人は激しく愛し合い、ピアフは湧き上がる喜びを「愛の讃歌」の歌詞で表現した。だが悲劇が訪れる・・・セルダンが飛行機事故で亡くなってしまうのだ。悲しみをこらえピアフがステージで歌ったのも「愛の讃歌」だった―
そして「愛の讃歌」は加藤登紀子さんにとって強く思い出に残る曲となった。夫の藤本敏夫さんが2002年に亡くなって3年後、新たな歌手人生のスタートを切るきっかけとなったのが「愛の讃歌」だったのだ。加藤さんはどのようにして夫の死を乗り越えようとしたのか、加藤さんが「愛の讃歌」に込めた想いとはどんなものだったのか―

戦争を生き抜いた女性の“強さ”とは?

ピアフとディートリヒ、二人に共通するのは、戦争という時代に“歌姫”や“女優”として果敢に立ち向かい、強く生き抜いたということ。
そしてピアフと同じ1915年に生まれた加藤さんの母・淑子さん(現在101才)も、同じく戦争を強く生き抜いた女性だ。加藤さん一家が満州で終戦を迎えたとき、淑子さんは幼な子の加藤さんを背負い、占領してきたロシア兵に屈することなく毅然と応じたという。ピアフ、ディートリヒ、母・淑子さん・・・戦争を生き抜いた女性たちから、学ぶべき“強さ”とは何なのか―

カルチャーランキング

「熱中世代」が乗ってみたい最新の観光列車

この数年、日本各地で相次いで新たな観光列車の運行が始まっている。
「雄大な自然を眺めながら、一流シェフが手掛けた料理に舌鼓」
「ゆったりとした車内で観光地まで優雅なひと時が過ごせる」
とあって数カ月先まで予約が取れない人気列車も多い。
そこで今回は「熱中世代」が一度は乗ってみたい最新の観光列車をランキング。
北は岩手県から、南は長崎県まで
ジャズ演奏、足湯、現代アート鑑賞などユニークな列車の中から
熱中世代が選ぶ観光列車とは?
また、最新の観光列車が力を入れるのは〝料理”
地元でとれる海の幸から極上スイーツまでグルメも楽しめる列車を紹介する。

加藤登紀子(かとう ときこ)さん

歌手
1965年東大在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。「ひとり寝の子守唄」「百万本のバラ」「知床旅情」などヒット曲がある。年間を通して国内外でコンサートを行っており、カーネギーホールで2度のコンサートを成功させたのに続き、'92年にパリのラ・シガール劇場でのコンサートが認められ、フランス政府より芸術文化勲章「シュバリエ」が贈られた。FUJI ROCK FES’に毎年出演するなど世代、ジャンルを超えたコンサート活動が注目されている。また、東日本大震災後には被災地を度々訪れ復興支援ライブも行っている。
昨年は歌手デビュー50周年を記念してヒット曲「百万本のバラ」の生まれたラトビアから来日したリエパーヤ交響楽団とともに国内ツアーを行い、7月にはラトビアでコンサートを実現させた。
本年はエディットピアフ生誕100年にあたり、「加藤登紀子コンサート ピアフ物語」
ディートリヒとピアフの生きた時代を語り歌うコンサートツアーを行う。11月には
パリ公演も予定している。

女優として『居酒屋兆治』(1983年)に出演。宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』(1992年)では声優としての魅力も発揮。

最近のリリースはCDアルバム「百歌百会」、DVD加藤登紀子50周年記念「百万本のバラコンサートwith ラトビア・リエパーヤ交響楽団」。
http://www.tokiko.com