熱中世代 大人のランキング

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2015年12月13日

熱中ゲスト

精神科医、元ザ・フォーク・クルセダーズ きたやまおさむ

1967年「帰って来たヨッパライ」でデビューし、わずか1年で解散した〝伝説のグループ〟ザ・フォーク・クルセダーズ。そのメンバーだった きたやまおさむさんがゲスト。
2014年2月に出演以来、2度目の登場となる今回のテーマは、きたやまさんが作詞した歌「戦争を知らない子供たち」と、私たちの「こころ」について。
現在は精神科医として臨床で活動している きたやまさんと共に、「人生を味わう」生き方を考える。

〝知らないことも大事なこと〟~「戦争を知らない子供たち」~

フォークル解散後、医学部の学生に戻った きたやまさんは、一方で、作詞家としての活動は継続。音楽仲間らと共に、数々の楽曲を世に送り出していた。「戦争を知らない子供たち」も、きたやまさんが作詞を担当し、友人の杉田二郎が作曲したもので、もともとは1970年、大阪万博の会場で行われたコンサートのために作られた歌だった。大人たちから「戦争を知らないくせに」と言われ続けてきた団塊の世代。そんな若者たちの思いを受け止めて詞を作ったと、きたやまさんは言う。当時24歳のきたやまさんが、この歌で伝えたかったことは何だったのか。

今の〝戦争を知らない子供たち〟へのメッセージ

今の若い世代を、「反論せず、めったなことを言葉にしてはいけないと思っている」と きたやまさん。ソーシャルネットワークの中で生き生きとしている若者たち。そんな彼らに対し、「平和の基本は言論の自由」であり、「膝をつき合わせて、肩を並べて同じものを見て、そして面と向かって語り合うことで得られる〝喜び〟がある」と きたやまさんは言う。大学での講義も行っている きたやまさんからのメッセージ。

人生を味わうために――〝居座る夕鶴〟のススメ

定年退職を迎え、子どもも育て上げ、時に、心に穴が空いたような感覚になってしまう・・・そんな世代の人々に対し、きたやまさんが勧めるのは「だらだらと生きること」。日本人の根底に「潔く散る」ということが美しいという考えがある中、「だらだらと生きて、人生を味わっていく生き方も美しい」と言う。〝居座る夕鶴〟の物語が語り継がれるようになって欲しいと願う きたやまさんの〝人生観〟とは――。

加藤和彦さんの想い出~悲しみを乗り越えるということ~

きたやまさんが音楽の道に入るきっかけを作った加藤和彦さん。その加藤さんが自ら命を絶ったのは2009年のことだった。加藤さんの死は、きたやまさんに大きな喪失感を与え、心の痛みを乗り越えるまでには相当な時間を要したと言う。その悲しみの中で、きたやまさんが気づいたのは、「言葉にして表現をすることの大切さ」。加藤さんの死を経験して感じたこと、そして、親友と共に作ってきた人生について語る。

カルチャーランキング

〝京都好き〟が注目する名所

京都で育ったゲストのきたやまおさむさんにちなみ、角澤照治アナウンサーがアンテナショップ「京都館」を取材。「京都館」は東京駅から歩いて1分のところにある。最新の観光情報に加えて数々の特産品、お抹茶体験などのイベントも開かれるとあって〝京都好き〟や〝京都通〟が集まる人気スポットだ。
では、〝京都好き〟や〝京都通〟の皆さんが「いま注目している名所」はどこなのか――。アンケートから人気の名所ベスト5を紹介する。〝奥座敷〟と呼ばれるパワースポットや、2014年にお披露目された新名所、そして伝統の世界遺産・・・果たして1位となったのは?
また、きたやまおさむさんの〝おススメ京都散歩コース〟も紹介。そこは「桜の咲く季節、雨上がりの夜が最高」なのだという。魅力のコースときたやまさんによる〝ガイド〟をお楽しみに!

画 永六輔

きたやま おさむさん

本名 北山修
1946年淡路島生まれ。
'72年、京都府立医科大学卒業。
ロンドン大学精神医学研究所にて2年研修後、北山医院(現南青山心理相談室)院長を経て、 2010年春まで九州大学大学院人間環境学研究院・医学研究院教授。
現在は、九州大学名誉教授、白鴎大学副学長・兼特任教授、国際基督教大学客員教授。
そして今も臨床活動が主な仕事。
マスメディアでは、 「帰って来たヨッパライ」でマスコミデビュー、作詞家としての代表作は「戦争を知らない子供たち」「あの素晴しい愛をもう一度」 など。 主な著書に、『みんなの精神科』(講談社1997)、『北山修/きたやまおさむ 百歌撰』(ヤマハミュージックメディア2008)、『ビートルズを知らない子どもたちへ』(アルテスパブリッシング2009)、『帰れないヨッパラィたちへ』(NHK出版)。 専門書としては編著『共視論』(講談社2005)、『劇的な精神分析入門』(みすず書房2007)、『日本人の〈原罪〉』(講談社2009)、『最後の授業』(みすず書房2010)『覆いをとること・つくること』(岩崎学術出版社)、『評価の分かれるところに』(誠信書房)など多数。 『意味としての心』(みすず書房2014)、2015年に、創元社より妙木・池田の著書『北山理論の発見』が発表された。