南極日和
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ストーリー

【2012年5月30日】 #87「バトンを託した建築士」

今年3月に南極から帰ってきたばかりの第52次南極観測隊で設営を担当した、一級建築士の渡辺慶太郎さん。
渡辺さんの任務は自然エネルギー棟の建設。自身が設計の段階から係わる自然エネルギー棟は、太陽の熱で室内を暖める太陽熱集熱パネルや、風力や太陽光で起こした電気を蓄える蓄電池室を備えた、昭和基地のエネルギー利用の要となる施設。あとは屋根を乗せれば完成…のはずでしたが、今年1月、屋根の部材を載せた観測船しらせが氷に阻まれ、昭和基地への接岸を断念。渡辺さんは完成を見ぬまま、昭和基地を去ることになりました。
自然エネルギー棟完成のバトンを次の観測隊に託した、渡辺さんの想いに迫ります。