担当医師:
日本医師会常任理事
内田健夫
「医師不足」
(3月4日(日)・3月5日(月)放送)
Q.医師不足の対策は?
A.現在、医療の現場では小児科・産婦人科といった診療科ごとの医師不足、そして病院・地域ごとに医師が偏在・不足するという深刻な問題が生じています。勤務医師の忙しさが従来の倍になり、会議や書類作成といった医療以外の仕事が増え、疲れきって辞めてしまう。残された者はより忙しくなるという悪循環になっている。その解決策として、人手を増やして辞めないように勤務の条件を考えてあげたり、離職した女性医師の復帰のためのシステムを整えています。日本医師会でも、女性医師バンクを立ち上げ医師不足解消に向けての支援事業を全国展開していきます。
担当医師:
日本医師会常任理事
羽生田俊
「看護師不足」
(3月11日(日)・3月12日(月)放送)
Q.看護師不足の対策は?
A.いま、看護師の資格を持ちながら働いていない潜在看護師が注目されています。出産や子育てを機に離職した看護師経験を持っている方たちのことで、全国に55万人いると推測されています。もしこのうちの1割が職場に復帰すれば、現在の看護師不足は改善されるでしょう。このほかにも都道府県に一つずつある「ナースセンター」が求人紹介や研修会を積極的に開いていますし、厚生労働省も全国でモデル事業を実施しています。医師を支え、患者さんのお世話をしてくれる看護師さんの不足、なんとか解消してもらいたいものです。
担当医師:
日本医師会常任理事
今村聡
「セカンド オピニオン」
(3月18日(日)・3月19日(月)放送)
Q.セカンド オピニオンのメリットとは?
A.セカンド オピニオンとは、医師を変えることではなく主治医との良好な関係を保ちながら第二の意見を聞くことです。意見が主治医と一致していれば安心できるし、違った選択肢がある場合もある。そのとき選択肢を患者が選べるメリットがあります。セカンド オピニオンは患者の権利を守ると同時に、医師同士の連携を得られるなど多くのメリットを持った仕組みです。
是非この「セカンド オピニオン」を利用して、納得のできる治療法を探して下さい。