担当医師:
日本医師会常任理事
石井 正三
「救急医療とは」
(1月7日(日)・1月8日(月)放送)
Q.救急医療に求められているものは?
A.バイスタンダー(けが人や急病人が発生した場合、その付近に居合わせた人)の適切な処置が救命効果を上げます。駅などに設置されている「AED」と言う心臓電気ショックの器械を使えば、一般の人でも救急処置が簡単にでき、尊い命を救うことが出来ます。AEDの使い方や心配蘇生法などの講習会も開かれていますので、是非ご参加下さい。
また、医療スタッフごとヘリコプターで迎えに行く「ドクターヘリコプター」を普及しようという動きが出ています。救急医療は医師や病院だけでなく、一緒にいる家族や周りの人たちの「救急の輪」が大切です。
担当医師:
沼口小児科医院
沼口 俊介院長
「小児救急医療」
(1月14日(日)・1月15日(月)放送)
Q.小児科のある病院が減る中、小児救急のいまは?
A.小児救急に力を入れている東京都練馬区の場合、救急患者のうち重症患者は年間数パーセントと言います。まずは本当に緊急性があるかどうかを確認してから来院するのも重要です。小児科学会では、症状にあわえて適切なアドバイスを指示してくれるホームぺージを公開しています。
また、今一度育児書を読むなど、正しい知識を得ることが必要です。そして、緊急の場合は正確にお子さんの経過を意思に伝えることが重要です。
担当医師:
東京都
老人医療センター
井藤英喜院長
「高齢者救急医療」
(1月21日(日)・1月22日(月)放送)
Q.高齢者の救急医療、いざというときのためにどのような備えが必要?
A.普段から健康情報を把握することが必要です。かかりつけの医師に、基礎疾患を相談し起こりうる急性疾患に備えましょう。高齢者の場合、治ったとしても長期間入院してしまうと一回の病気をきっかけにして寝たきりになってしまうこともあります。寝たきりにならない為にも家族で高齢者の健康情報を把握しておくことも重要です。
担当医師:
南浜診療所
大島朋光所長
「休日・夜間医療」
(1月28日(日)・1月29日(月)放送)
Q.休日や夜間に具合が悪くなったときはどうしたらよい?
A.救急医療の場合、どのような経過をたどってきたか把握し、医師に伝えることが的確な早期治療に繋がります。また、普段から地元の救急診療所の場所など確認しておくことをお勧めします。自治体の中には、24時間電話で対応してくれる「救急医療サービス」を行っているところもあります。休日・夜間はどこの病院に行けばいいのか、その番号を携帯電話に登録しておくと、いざというときにパニックを起こさなくて済むでしょう。