担当医師:
国立感染症研究所感染症情報センター センター長 岡部信彦
「高齢者のインフルエンザ」
(11月5日(日)・11月6日(月)放送)
Q.高齢者のインフルエンザ対策は?
A. 抵抗力の弱い高齢者にとって、インフルエンザによる合併症を起こすのが怖いことです。インフルエンザから身を守るには予防接種が有効です。
ただし、インフルエンザワクチンの免疫が十分に力として備わってくるには2週間~4週間ぐらい時間がかかります。そのため、インフルエンザが流行する前の12月上旬ぐらいまでに予防接種を受けることが重要です。
65歳以上の高齢者には、予防接種の補助があるのでお近くの保健所や病院お問い合わせください。
担当医師:
社会福祉法人 浴風会 認知症介護研究・研修東京センター
センター長 長谷川 和夫
「認知症とは」
(11月12日(日)・11月13日(月)放送)
Q.物忘れがひどいと、認知症?
A. 物忘れと認知症とは違います。
認知症とは、時間的観念なくなったり字がうまく書けなくなったりと、認知機能が障害を受けて生活に支障をきたす病です。
30年後には高齢者の10人に1人が認知症になると予想されています。
大切なのは『認知症を自覚する』ことです。
早期発見・早期治療によって症状の進行を遅らせることができます。
親やパートナーにその可能性があると思ったら、迷わずにお近くの医療機関や自治体にご相談下さい。
担当医師:
篠原医院(焼津市)
篠原 彰
「高齢者と地域医療」
(11月19日(日)・11月20日(月)放送)
Q.かかりつけ医がいない場合、色々な相談はどこにすれば?
A. 高齢化社会も迎える今、高齢者や家族の困りごとや悩み事に対する相談に応じたり、支援を行うための手伝いをしてくれる「地域包括支援センター」が、各自治体に設置しています。主任ケアマネージャー、社会福祉士、保健士の3者が協力して高齢者が住み慣れたところで安心して生活できるように地域住民・団体との調整、各種介護やその予防サービスの手配を図ります。
認知症を心配される方をはじめ、介護などでお悩みの方は、是非窓口を訪ねて下さい。
担当医師:
内田医院(川崎市)
内田 健夫
「妊娠・出産の不安」
(12月3日(日)・12月4日(月)放送)
Q.かかりつけ医のメリットは?
A. 高齢化社会を迎え、かかりつけ医は生活支援と介護の視点に立って、医療指導や医学情報の提供、ケアプランの立案、チェックなどを行ってくれます。かかりつけ医は、いわば老人医療のコーディネーターの役割をになっているのです。
個人で大病院を訪ねる前に、かかりつけ医と相談することもでき、予防を含めて、普段から気軽に何でも相談できる関係を築くことが大切です。