人生を変える7日旅

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放送内容

♯21 滝川クリステル×楽園 タヒチ 後編

今回の旅人は、滝川クリステル(37)。
フランス人の父、日本人の母の元、フランス・パリで生まれ、
3歳の時に家族で来日。
青山学院大学文学部卒業後、アナウンサーとして数多くのニュース番組を担当。
2009年からフリーキャスターとして活動する傍ら、自然環境や動物保護に目を向け一般社団法人日本動物虐待防止協会の名誉会員や世界自然保護基金ジャパンの顧問を務め、2014年には生物多様性保全を目的に一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルを設立。代表理事に就任し、犬や猫を殺処分から保護する団体を支援している。
そんな滝川が訪れたのは南の楽園・タヒチ。
正式名称はフランス領ポリネシア。
タヒチ島を中心とするソサエティー諸島をはじめとした5つの諸島からなり、
合計118の島々がある。
もともとは原住民のおさめる王国だったが、18世紀に始めて西洋人が上陸し
19世紀にフランス領となり、今でも町には南の島の暮らしの中にフランスの香りが漂う。
フランス人と日本人のハーフである滝川にとって、タヒチは予てから興味を持っていた場所だ。
今回の旅では118の島々のうち、タヒチ島・ランギロア島・テティアロア島の3島を7日間かけて巡る。
旅初日、タヒチ島に到着すると、まず画家ポール・ゴーギャンの孫のマルセイ・タイさんに会うことができた。
フランスの後期印象派を代表する画家ポール・ゴーギャンは小説をきっかけにタヒチに惹かれ、1891年にタヒチにやってきた。
西洋の均整のとれたクールな美しさより、タヒチの先住民的な不均一で野生的な美に魅力を感じたゴーギャンは、タヒチを“最後の楽園”と称え、没するまでこの地に留まり絵を描き続けた。
ゴーギャンがそこまでタヒチに惹かれた理由とは何だったのか・・・?
タイさんにゴーギャンが描いた風景を案内してもらい、その理由を探る。
旅2日目はタヒチ島からランギロア島へ。
青くどこまでも続くかのようなラグーンが広がり、世界で2番目に大きな環礁にはグレーリーフシャークやトビエイの群れ野生のイルカや巨大魚類にも高い確率で遭遇出来る。
まるで竜宮城のような希少な海は、世界中のダイバー達が愛して止まない究極の楽園。
ダイビングのライセンスを所有し、これまで世界中の海を潜ってきた滝川にとって、どうしても訪れたかったのがランギロアの海だ。
以前、小笠原諸島の海で野生のイルカに会ってから、イルカの虜になったと話す彼女が、ランギロア島で野生のイルカと奇跡の出会いを果たすことになる。
旅5日目は、ランギロア島からタヒチ島を経由し、テティアロア島へ。
タヒチの空港で待っていたのは・・・なんと、専用機!
たった7人乗りの小型飛行機が向かうのはタヒチ島の北にあるティティロア環礁。12の小島からなり、熱帯雨林が繁茂するタヒチ随一の自然が遺る島だ。
ここにタヒチに魅せられたもう一人の男の作った楽園があるのだという。
ある男とは20世紀最高の俳優とうたわれたマーロン・ブランド。
「欲望という名の電車」「ゴッド・ファーザー」などの名演で知られるハリウッドのトップスター。
ティティロア島はかつて彼のプライベートアイランドであり、島には彼の名を冠したリゾートホテル「THE BRANDO」が昨年オープンした。
そこは、タヒチでも希少となったティティロアの自然を遺すべく、マーロンの意志の元作られた自然との共生を目指したリゾートになっている。
たとえば、発電は全て太陽光とバイオ発電で賄われ、冷房システムは地中深くから深層海洋水を利用し、施設内には自然環境の研究機関も完備され、世界中からナチュラリストが訪れる。
生態系保全を目的とした財団を立ち上げた滝川にとって、「THE BRANDO」の徹底した自然保護の設備やマーロン・ブランドの想いはとても刺激的なものとなる。
最後の楽園・タヒチで滝川は幸せな世界とは何なのかを考える。