人生を変える7日旅

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放送内容

#8 戦地に生まれたサヘル・ローズ×祈りの地・四国遍路へ!

今回の旅先は四国遍路。去年開創1200年を迎えた歴史ある遍路道。弘法大師空海が開いたとされていますが、実際に八十八カ所の霊場として遍路道が今の形に整ったのは江戸時代。弘法大師を信仰する人々の手によって、お大師さまのたどった足跡が遍路道として整備されてきたのです。
普通に歩き遍路で行くと、40日以上かかりる行程。今回は7日間なので、「区切りうち」といわれる方法で札所を辿ります。
遍路は必ずしも札所の番号順に、また一度で回らなければならないわけではありません。そのとき行ける範囲で、何回かに分けて廻るのが「区切りうち」。また逆回りにまわってもいいし、バラバラに廻って、八十八カ所を埋めて行っても良いのです。
今回、1番から始め、10番札所までは地図をたよりに完全に歩いて廻りました。歩くスピードで進むといろんな景色が見えて来るし、沿道から「お接待」の声もかけてもらえます。いろんな方の優しさに触れた歩き遍路となりました。
その後、11番以降は山の中に入り、「遍路転がし」といわれる長い山道が続くため、ここは時間の関係もあり、車で移動しました。
そして、一日滞在したのが、12番札所と13番の間にある神山町というところです。ここ神山町は近年、県外からの移住者の受け入れに積極的で、IT関係の仕事をしたり、カフェを開いたりしながら、里山の暮らしを楽しんでいる若者がたくさんいます。その話を聞き、ちょっと訪ねてみました。
そこは、お年寄りと若者が楽しく交流しながら暮らす素敵な場所。気さくな人々との交流はサヘルにとって大切な思い出となりました。
旅の後半は遍路のもともとの形である、海沿いの道を歩く旅。
最終目的地を空海が悟りを開いたと言われる室戸岬に定め、「逆打ち」で岬の先端にある28番最御崎寺を目指します。砂浜を一人で歩きながら見えて来たのは、自分の人生の目標とこれまでの長い道のり。
旅の終わりは元日の朝、室戸岬で初日の出を待ちます。
今年最後の7日間の四国遍路。2014年をがむしゃらに走って来たサヘルにとって、ゆっくり自分を振り返る旅となったようです。