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五木寛之の百寺巡礼

五木寛之の百寺巡礼

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放送内容

「大乘寺」(石川県)

曹洞宗第二の本山ともいわれる大乘寺(石川県)。大本山永平寺を建立した道元の直弟子が開山です。「規矩大乘(修行規則が厳しい大乘寺の意味)」とうたわれ、今も雲水が修行に励み、また一般に向けて坐禅の場を設けています。開山堂には道元禅師像。山門の楼上には、釈迦如来像を中心にずらりと並ぶ十六羅漢像。隣接する野田山墓地に向かった五木さんは、日露戦争で戦死した若き兵や捕虜となったロシア兵の墓石を前に思いを巡らせます。

「本法寺」(京都府)

京の閑静な街角に立つ本法寺(京都府)は、日親の創建。日親は熱烈な日蓮宗徒で、「現世に浄土を実現する」という宗祖の教えを貫きますが、時の将軍にまで改宗を迫って室町幕府に投獄、弾圧されます。しかし、「町衆」と言われる商人や手工業者が篤く帰依し、寺を支えました。本阿弥光悦や長谷川等伯などの芸術家も信者であり、寺は創作活動の拠点ともなります。特別に、開山堂の日親上人像と対面した五木さんは何を思うのでしょうか。