五木寛之の百寺巡礼

五木寛之の百寺巡礼

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放送内容

「久遠寺」(山梨)

久遠寺(山梨県)は、日蓮宗総本山。日蓮聖人がその晩年、法難を避けて身(み)延(のぶ)の山中に結んだ草庵が起源です。厳しい寒さや飢えを忍びながら法華経の教えを究め、日蓮はこの地を終の棲家と定めました。 三門から参道を歩み、垂直の壁のような287段の悟りへの階段「菩提梯」を登り切ると、正面に本堂。法華経の根本道場です。題目の文字も本尊だと説き、「大曼荼羅本尊」を書いた日蓮。五木さんは草庵跡を見て、日蓮の心境に思いをはせます。

「成田山新勝寺」(千葉)

千年以上も前に始まった、護摩祈祷で知られる成田山新勝寺(千葉県)。本尊・不動明王にご利益を祈ります。江戸時代には、子宝に恵まれなかった人気歌舞伎役者・初代市川團十郎が寺に籠って祈祷し、男子を得ました。以来、市川家は屋号を成田屋として信仰を深め、それが人々の関心を集めて、成田山への参詣者は引きも切らなかったそうです。五木さんも護摩祈祷を体験。大本堂には太鼓の音と参詣者が唱える不動明王真言が響き渡りました。